大場浩平vs児玉卓郎の試合を見に行ってきました。
写真はこちら。
今日は4回戦も好ファイトがあり、
そうかと思えば肩の脱臼による初回ストップがあり、
東海ジムのハメド伊藤康隆敗戦などなど、
前座もけっこう見所がありました。
その後にあるはずだった岡橋龍一の試合が、
岡橋の体調不良とかで中止になりまして、
セミが大場vs児玉でした。
まあ、カードの格から言えばこればメインなんですけど。
(ちなみに所用の為、メインの和賀vsマルファは序盤で失礼しました)
さて、初防衛戦の大場ですが、前回に増して絶好調。
岐阜の壊し屋、破壊王と言われるタフネスと強打を誇る児玉が
ものすごい圧力をかけてきても動じず。
初回、ややロープ際で止まってしまいましたが、
2回以降はフットワークのスピードを上げ、ジャブを突き刺し、
左フックで回してはアッパー連発。
大場の華麗なボクシングに、さらに厳しさ、力強さが加わっていて、
これではさすがにタフな児玉といえど、最後まで保たないと思いました。
実際、7回までは大場完勝のプロセスでした。
しかし8回、左右のボディブローで児玉の動きを止めた大場が、
さらに追撃し、そろそろこの試合止めないと、なんて思った
まさにそのとき、児玉の固そうな右拳が炸裂。
大場ぐらつき後退、児玉追撃、場内騒然。まさかまさかの展開でした。
9回、大場は立っているのがやっと。足が完全に止まり、
ロープ際に詰められて打ち合いになるのですが、打ち合いは完全に児玉の勝ち。
さっきの回とは逆で、これレフェリーによっては止める人おるで、
というほどの大場劣勢でした。
10回、なおも児玉追撃、大場がしかし反撃。
両者、死力を振り絞っての打ち合いで、大歓声の中ゴングが鳴りました。
判定は3-0で大場の勝ち。しかし場内、児玉にも大喝采を送っていました。
正直、大場が児玉に押されつつもヒットでまさり判定勝ち、という展開を
想像していましたけれど、もっと静かな試合だろうと思っていました。
しかし大場が速く巧く、そして力強いボクシングを見せてくれて、
そしてその大場相手にあわやの場面を作った児玉の凄さも見せつけられた、
良い意味で事前の想像を裏切る、凄い試合でした。
大場は8回の「被弾」が反省材料でしょうし、批判もされるかもしれませんが、
その後の大ピンチを凌いだことは、今後のため、良い経験だったとも言えます。
7回までの闘いぶりは素晴らしく、あのタフな児玉を厳しく撥ね付けていました。
全体的に見て、評価を下げる試合ではなかったと見ます。
次期挑戦者ですが、姫路木下の川端賢樹から挑戦状が出ていました。
これまた、関西贔屓で、かつ大場ファンの私にとっては、心に染みるカードですが...。
児玉卓郎はもう、本当にすごいファイターです。
8回の猛攻には、度肝を抜かれました。
9回の追撃を見ていて、大場KO負けの映像がアタマに浮かびましたものね。
この児玉、4回戦時代の三谷将之戦を見ていまして、
その敢闘ぶりに感銘を受け、名前を覚えました。
そのときに受けた印象どおりに、凄まじいファイターになったものです。
今回、タイトル奪取はなりませんでしたが、
今日、会場で試合を見ていた人は、児玉卓郎の姿を忘れることはないでしょう。
ということで、見に行って良かったです。
やっぱ、忙しくても会場には行くもんやね、というのが、
毎度ありがちな私の結論なのでありました(^^)