さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

関光徳氏死去

2008-06-07 22:39:47 | 関東ボクシング
数年前でしたか、ワールドボクシング誌のジョー小泉氏のコラムに
関光徳について語った記事がありました。
「今の若いファンは、現役時代の関光徳の凄さを知らない」という
オールドファンの多くが同感したであろう前置きのあと、
当時の東洋、世界のトップクラスを相手に、数々の名勝負を繰り広げた
関光徳の業績を紹介し、称える内容でした。

私が見た関光徳の映像は、「代表作」のビセンテ・サルディバル二連戦、
そしてジョー・メデル、シュガー・ラモス戦のKO(負け)シーンくらいです。
しかし、今ならちょっとした世界タイトルに匹敵したであろう
当時の東洋王座を12度も防衛し、10階級しかなかった世界王座に挑み、
その後も世界の超一流相手に伍して闘い続けた、真のトップボクサー、
関光徳の凄さは、それなりに理解できたつもりです。

今、メキシコの闘牛場に出向いていって、例えばバレラやモラレスやマルケスに
一発かましてブチ倒し、彼の地の大観衆を恐怖のどん底に叩き込む、
そんな日本人ボクサーの姿を想像することは、ちょっと難しいのが現状です。
しかし昔、日本には現実にそれをやったボクサーがいたわけです。
今は日本じゃなくて、フィリピンに一人、途轍もないのがおりますが...。

突然の訃報に、古き良き(そりゃ、悪しき面だって多々あったでしょうが)
往年の厳しくも美しいボクシングを知るオールド・ファンの皆さん、
きっと悲しんでおられることでしょう。
私はそういう皆さんと完全に同じ感情を持っているわけではないのですが、
また一人、偉い人が亡くなってしまったなぁ、と思っています。
謹んでご冥福をお祈りします。

コメント (4)
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