さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

天才の成長-大場浩平、快勝-

2008-02-24 22:50:27 | 大場浩平

というわけで、なんとか名古屋に駆け付けて
日本バンタム級タイトルマッチを観戦してきました。

昨夜から近畿、東海にも雪が降っていて、
こりゃ今日、電車止まったりせんやろかと心配でしたが、
実際、今朝自宅を出るときは路上に薄くですが積もってて、
それが冷えて固まっているという、ちょっと危ない状態。
しかし電車にはあまり影響はなく、幸いにも昼過ぎには
名古屋に到着しました。

名古屋駅で同道するfreaksの方々と合流し、
会場へ向かう途中の中華料理屋さんで昼食。
まあ、ああだこうだとうだうだやっているうちに、
試合開始の3時まで、あっという間でした。
やはり、好カード観戦の日は、何もかもが楽しいものです(^^)


前座6試合が終わり、三谷将之、大場浩平が入場。
両者への思い入れは、これまでもさんざん書いてきましたが、
いよいよこのふたりが闘うのかと思うと、どうも冷静では居られません。
試合直前、心臓の鼓動が早まるのが自分でもわかりました。
ボクシングってものはやるのも見るのも身体に悪いなぁ、などど
思いながら、試合開始のゴングを聴きました。


立ち上がり、三谷は積極的に出て、右ストレートを飛ばします。
体格とパワーに勝る三谷としては、出鼻で大場を押さえにかかったのでしょう。
しかし、大場は徐々にスピードアップし、三谷のパンチを外しては
速いジャブを突き返し、早くもペースをつかみます。

三谷は左をかわされ、芯を外されては、大場の波状攻撃を受ける展開。
大場は3Rに右を決め、明白に攻勢。5Rには三谷が右を当てるが、
その後、大場が逆襲を仕掛け、打ち勝ちます。

終盤は大場のスピードとセンスが冴え渡り、三谷が食い下がる展開。
三谷の左フックが単発で決まる場面もありましたが、
とにかく大場の判断の速さ、手と足の速さが圧倒的で、
あの三谷が、凡庸なファイターに見えてしまうほどでした。

私の採点は、98-92、というところで大場でした。
しかし公式採点は意外に大場に辛かったように思います。


思えば名古屋に行くのは、05年2月以来、丸二年ぶり。
このときも、大場浩平がマルコム・ツニャカオに挑んだ試合を観戦しました。
結果こそ引き分けでしたが、本人含め、誰もが大場の敗戦と見た試合。
しかし、それでもなお、大場の未来への期待を新たにした試合でした。

あの試合以降、大場の試合は映像で見ていましたが、
最近3試合はノーTVだったので、見る機会がありませんでした。

才能あふれる大場というボクサーに期待をしつつ、
才能ある人間が、常に成長し続けるというものではないことも、
過去のボクシング観戦経験から、よく知っています。
しかし、久々に見た大場は、着実に成長し、強くなっていました。
以前はややもすれば中盤以降に失速し、集中を欠く部分がありましたが、
今日の試合では、そういう欠点が、ほとんど感じられませんでした。
その姿に安堵し、感心し、さらなる期待を抱くことが出来ました(^^)


対する三谷将之の試合は、会場で、TVで、続けて見てきました。
今日の敗戦について、三谷や陣営は納得できず、再戦したいと語ったそうです。
それは私の見た今日の試合の印象とは違ったもので、
少々意外にも思えましたが、それはさておくとして、
三谷将之がこれまで闘ってきた数々の厳しい試合と、
それらに敢えて臨んだ、誇り高き姿を、改めて賞賛したいと思います。


しかし、本当に良い試合を見ました。
大場浩平のボクシングは、世界チャンピオンたちを除けば、
日本で今、もっとも「見もの」なボクシングだと言えるでしょう。
その彼に、あれだけの緊張と集中を強いた三谷将之もまた、立派でした。


それにしても、最近、良い試合に続けて当たっている感じです。
先の江口啓二vs鈴木典文戦に続き、大いにエネルギーをもらったような気がします。
やはり、ボクシングは良いなぁ、というのが、毎度のとおり、
いかにもありがちな私の主張です、ハイ(^^)

コメント (5)
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