さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

池原信遂、日本バンタム級チャンピオンに!

2006-06-11 18:59:44 | 関西ボクシング
いやー、今まで「外れて欲しい予想」を外したことが
ほとんどないのが自慢だった私ですが(←自慢にならんて、それ)、
今度ばかりは見事に外しました。
こりゃ、まいったまいった(^○^)←こういうときこそエエ顔で笑う奴


まずは何より、池原信遂あっぱれ!です。
本当に、感服します。まいりました。

今日の池原は、右ストレートのリードパンチが実によくヒットし、
サウスポー鳥海に打ち合いでほとんど負けませんでした。
身体をうまく左に逃がしながら打つ右ストレートは
威力、伸び、精度とも、今までにないもので、
池原のサウスポーに対する相性の良さが見られました。

いつもは右の良いのを当てよう当てようとしてバランスを崩し
前のめりになってしまうのですが、
サウスポー相手には右からどんどん打てるのが良かったのでしょうか。

それと、鳥海が思った以上に前に出て打ち合おうとする感じで、
それも池原には良かったのだと思います。
池原はどんどん打っていける展開ではとても強いですし、
加えて元々スーパーバンタム級ですから、
パンチだけでなく身体の力もあります。

そして、何より、気迫がすごかったですね。
若い頃から試合がTVで流れてて、知名度や人気はなかなかのものがありましたが、
実績がついてこなかった。そのジレンマに本人も苦しんでいたのでしょう。
先のメッグン戦での勝利以来、何か吹っ切れたような感じがあります。
今日の試合でも、その気迫、勢いが爆発した感じでした。


試合展開としては、序盤から上記の池原の右リードがよく当たり、
鳥海の左ストレート、右フックの返しも時に鋭く飛ぶものの
池原が手数、攻勢、ヒットで上回り、中盤までを制圧。
7Rには池原の猛攻で鳥海がぐらつき、8R以降やや失速もあったものの
池原の勝利は間違いないものでした。
さうぽん採点は98-92、池原でした。


試合後、子供二人を抱きかかえて語ったインタビューでは
「今日の試合ではまだまだでしょうが、必ず世界を獲ります!
応援よろしくお願いします」と、腹の底から絞り出すような声で
またも世界奪取宣言をしました。

正直、今日の試合をそこまで評価するか否かは意見の分かれるところでしょうが、
これだけすごい気迫を二試合続けて見せられると、
「その話はこっちにおいといて...(/^_^)/」というような冗談はもう言えません。
今、池原信遂を世界戦に出しても、勝ち負けは知らず、
少なくともプロとして変な試合はしないと思います。


鳥海は、池原のビデオを13試合分見たそうですが、
その中に映った池原は、時に技術的に粗く、
時に精神的に甘い、そんな姿もたくさんあったことでしょう。
それは私たち関西のファンにはよくわかることです。

いざ、今日の池原信遂と対峙して、鳥海は多少なりとも
驚いたというか、意表を突かれたのではないでしょうか。

しかし鳥海も、普通の選手なら倒されているのでないかという劣勢にも
最後まで耐え抜き、終盤には池原を脅かす場面もありました。
やはり日本のトップクラス、元OPBF王者というだけの
プライドを見せてくれました。

ということで、会場も満員、熱気溢れる10ラウンズに
非常に満足して帰途についております。
今日は良い試合に当たったなー。


そして、池原信遂、おめでとう。
これからも、私の悪い予想を覆し続けてほしいものです。


コメント (3)
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