戸田から沼津までの高速船 ホワイトマリン Ⅱ
宿の奥さんに港まで送っていただきました。この高速船で30分、富士山を眺める予定でした。でも目を凝らしてやっと解るくらいで、残念ながら、奇麗な富士山に出会うことが出来ませんでした。本当に残念無念でした。乗り合わせた地元のおばさんが「見えたよ! ほらアソコだよ、写真撮るならこっちが良いよ」と失望している私を気の毒がって声を掛けてくれます。「此処からの富士山も奇麗だけど、忍野の富士山は手に取るようだよ。私は其処の出なんだよ」と富士山談義。でも悔しかった!!
沼津港について直ぐバスでJR沼津に出ました。其処から一駅の三島に移動、荷物をロッカーに預けて、又バスで、今回2つ目の目的地「柿田川湧水群」のある「柿田公園」に向かいました。
柿田川湧水群の湧き水
上が第1観察所の湧き水、下が第2観察所の湧き水です。第2の方が深いらしく水は濃いブルーでした。
富士山系の伏流水です。約8500年前富士山の大爆発で、大量の溶岩がこの柿田川の上流まで来ました。「三島溶岩流」と名づけられました。多孔質層で水を通し易い特徴があります。それで富士山周辺で降った雨や雪が三島溶岩流の間を地下水となって約40キロ離れた此処に湧き出します。一日約100万トンと推定され、湧き水としては東洋一だそうです。
私が知りたいのは、今目にしている水はどのくらいの時間をかけて此処に湧き出すのかと言うことですが、それに関しての記事はありませんでした。
その涌き水を集めてながれる柿田川
湧水群に生きる「ミシマバイカモ」
回遊道路の途中でボランティアの方が望遠鏡を設置して、「ミシマバイカモ」を見せてくださっていました。望遠鏡をのぞいて吃驚「アレッ?! バイカモって小さい花では無かったですか?」「そうですよ、これは30倍ですからね」望遠鏡だから大きくなっているのは解っているのに、肉眼で見るとはるか下の水面に米粒のように見えているのに、思わず素っ頓狂なことを言ってしまって恥かしいわ。私達を最後に望遠鏡を畳んで行ってしまいました。運が良かったです。
望遠鏡ののぞき口にrカメラのレンズをくっつけて撮ると良いと教えてもらって撮り増したから丸~るく取れています。
望遠鏡で30倍にした「ミシマバイカモ」
富士山の湧き水が此処で飲める
飲みましたよ、無味無臭です。
一旦駅に戻り、予定していたお店にいきました。名前からして小粋なお店を想像していたのですが、何のことは無い大衆食堂でした。見かけにガッカリしながらも、ネットで美味しいと書いてあったからと入りました。う~ん不味かった。この時期にしか食べられないという「生の桜海老」が食べたくて入ったのですが、今考えると「休暇村 富士」で食べたようです。忘れっポイんだから。
庭から見た楽寿館
楽寿館の内部は一日2回しか見せてもらえません。午後は1時30分でしたので、それにあわせて行きました。外見より中に入ると案外大きいのに驚きました。襖絵や天井絵は京都を始アチコチで見ていますので余り感動しませんでしたが、内部の造りの少し異様さが面白かったです。
この溶岩の見えているのは本当は池だそうです。平成5年に渇水してしまったそうです。理由は解らないのですが、地下水のくみ上げの所為かとも言っていました。
水がある方がやっぱり良いと水を張ったこともあるそうですが、底から抜けていって溜まらないそうです。不思議なことに5年毎(平成10,15年に涌いた)ぐらいに水が涌いて来るそうで、去年がその年だったそうですが、まだ涌いてこないそうです。池になったところを見てみたいな~と話しています。
楽寿園の庭にあった 私のお気に入りの「楽寿灯篭」灯篭
柿田公園に着いた時、主人がコーヒを飲みたいというので、公園前の店に入りました。裏側から表に廻る時、「なんやらこの店潰れそうな感じやな~」と私が言ったんです。席に座った窓の外を見て吃驚、こんな幟が立っていました。自分の感が当たったのも可笑しいのですが、こんな幟にはめったにお目にかかれないだろうと、写してきました。「コーヒのお味?」「オブコース、不味かったですよ」
おまけに一つ 珍しい幟でしょう? めったに見れないと思うよ…
伊豆半島のたびは終わりました。足腰鍛えて、何時の日か又、旅に出たいものです。