ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

伊豆半島のたび (4)

2009年04月10日 | ちっちゃな旅

        戸田から沼津までの高速船 ホワイトマリン  Ⅱ

宿の奥さんに港まで送っていただきました。この高速船で30分、富士山を眺める予定でした。でも目を凝らしてやっと解るくらいで、残念ながら、奇麗な富士山に出会うことが出来ませんでした。本当に残念無念でした。乗り合わせた地元のおばさんが「見えたよ! ほらアソコだよ、写真撮るならこっちが良いよ」と失望している私を気の毒がって声を掛けてくれます。「此処からの富士山も奇麗だけど、忍野の富士山は手に取るようだよ。私は其処の出なんだよ」と富士山談義。でも悔しかった!!

沼津港について直ぐバスでJR沼津に出ました。其処から一駅の三島に移動、荷物をロッカーに預けて、又バスで、今回2つ目の目的地「柿田川湧水群」のある「柿田公園」に向かいました。



                 柿田川湧水群の湧き水

上が第1観察所の湧き水、下が第2観察所の湧き水です。第2の方が深いらしく水は濃いブルーでした。

富士山系の伏流水です。約8500年前富士山の大爆発で、大量の溶岩がこの柿田川の上流まで来ました。「三島溶岩流」と名づけられました。多孔質層で水を通し易い特徴があります。それで富士山周辺で降った雨や雪が三島溶岩流の間を地下水となって約40キロ離れた此処に湧き出します。一日約100万トンと推定され、湧き水としては東洋一だそうです。

私が知りたいのは、今目にしている水はどのくらいの時間をかけて此処に湧き出すのかと言うことですが、それに関しての記事はありませんでした。

     

          その涌き水を集めてながれる柿田川

                湧水群に生きる「ミシマバイカモ」

回遊道路の途中でボランティアの方が望遠鏡を設置して、「ミシマバイカモ」を見せてくださっていました。望遠鏡をのぞいて吃驚「アレッ?! バイカモって小さい花では無かったですか?」「そうですよ、これは30倍ですからね」望遠鏡だから大きくなっているのは解っているのに、肉眼で見るとはるか下の水面に米粒のように見えているのに、思わず素っ頓狂なことを言ってしまって恥かしいわ。私達を最後に望遠鏡を畳んで行ってしまいました。運が良かったです。

望遠鏡ののぞき口にrカメラのレンズをくっつけて撮ると良いと教えてもらって撮り増したから丸~るく取れています。


               望遠鏡で30倍にした「ミシマバイカモ」  


               富士山の湧き水が此処で飲める

飲みましたよ、無味無臭です。


一旦駅に戻り、予定していたお店にいきました。名前からして小粋なお店を想像していたのですが、何のことは無い大衆食堂でした。見かけにガッカリしながらも、ネットで美味しいと書いてあったからと入りました。う~ん不味かった。この時期にしか食べられないという「生の桜海老」が食べたくて入ったのですが、今考えると「休暇村 富士」で食べたようです。忘れっポイんだから。





                  庭から見た楽寿館


楽寿館の内部は一日2回しか見せてもらえません。午後は1時30分でしたので、それにあわせて行きました。外見より中に入ると案外大きいのに驚きました。襖絵や天井絵は京都を始アチコチで見ていますので余り感動しませんでしたが、内部の造りの少し異様さが面白かったです。

この溶岩の見えているのは本当は池だそうです。平成5年に渇水してしまったそうです。理由は解らないのですが、地下水のくみ上げの所為かとも言っていました。
水がある方がやっぱり良いと水を張ったこともあるそうですが、底から抜けていって溜まらないそうです。不思議なことに5年毎(平成10,15年に涌いた)ぐらいに水が涌いて来るそうで、去年がその年だったそうですが、まだ涌いてこないそうです。池になったところを見てみたいな~と話しています。

        楽寿園の庭にあった 私のお気に入りの「楽寿灯篭」灯篭

柿田公園に着いた時、主人がコーヒを飲みたいというので、公園前の店に入りました。裏側から表に廻る時、「なんやらこの店潰れそうな感じやな~」と私が言ったんです。席に座った窓の外を見て吃驚、こんな幟が立っていました。自分の感が当たったのも可笑しいのですが、こんな幟にはめったにお目にかかれないだろうと、写してきました。「コーヒのお味?」「オブコース、不味かったですよ」

     
      おまけに一つ 珍しい幟でしょう? めったに見れないと思うよ…

伊豆半島のたびは終わりました。足腰鍛えて、何時の日か又、旅に出たいものです。
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伊豆半島のたび (3)

2009年04月09日 | ちっちゃな旅

                    「いづこいし」 

昼過ぎのバスで南に下るのですが、タクシーを利用したため時間的な余裕が出来たので、昼食後もう一度「長八美術館」に行く途中にあったこの教室に行きました。
昨日は時間がなくて諦めていました。それが幸いでした。昨日はお弟子さん二人でしたが、今日はこれを考案したご本人がおられました。

「いずこいし」と言うネーミングは娘婿のコピーライターの方が付けられたそうです。『伊豆が恋し(小石)』とかけて「いずこいし」だそうです。

これは黒くぬった石に、デコパージュの要領で、用意された絵の内から自分の好きなものを選び、石に貼り付け、一寸金粉も刷いて、ニスをぬっては乾かしを8回ぐらい繰り返します。薄く回数が多いほど照りが出るそうです。

私はバスの時間があるので7回で終了しました。何故「お雛様」を選んだかと言いますと、松崎は旧のお雛様ですので、まだお雛様が飾ってあったからです。

アチコチで「いずこいし」を目にしましたが、彼女がコンクール(なんのだか忘れた)に入選したのが19年前で、やっと今年になって日の目を見て、今忙しいそうです。何でも諦めてはいけないのですね。彼女は私と同い年と判って、大いに話しが弾みました。

     彼女が19年前入選した作品  そのときの新聞も見せてもらった
           大きいです 私の作品の7~8倍はあります


時間にせかされながらも手仕事の好きな私は楽しみました。バスを乗り継いで「休暇村伊豆」に泊まりました。此処は以前にも泊まったことがありますが、なにしろ20年ぶりです、新館も出来ていました。旧館が去年リニューアルしたばかりなので、旧館に泊まりました。以前は食事は注文でしたが、この度は夜も朝もバイキングになっていました。品は「休暇村富士」の方が良かったように思います。



               寝姿山に登るロープウエイ

           山頂の愛染明王堂 絵馬がハート型でした

             建物は1坪ほどの小さい「黒船見張り所」

予定では「寝姿山」に上る気は無かったのですが、早くついたのと町が案外こじんまりしていたので、時間がありそうで上ることにしました。ロープウエイから見た下田の市街地は一寸エキゾチックだったかな~。



    宝福寺(お吉さんの菩提寺)のお吉さんのお墓の向かいにある「長寿亀」

お吉さんの哀しい一生を長々と読みました。美人に生まれたが為の不幸だったのでしょうか。下田条約協定の影の立役者なのに、ペリーさん亡き後は「ラシャメン」と蔑まれ、入水自殺するまでに落ちぶれて哀れな生涯だったのですね。お吉の生涯を書いたものがあれば読んでみたいと思いました。

この「長寿亀」に腰掛けると長生きするというので、腰掛けてきました。元気で長生きを願いながら。主人にも「掛けたら?」といったのですが、「もう長生きしてる…」って、掛けてる私を見て笑っていました。


        了仙寺名物大きな「レモン」  夏みかんほどありましたよ

    了仙寺の本堂と桜 (ジャスミンの花が有名でジャスミン寺といわれる)
               下田条約協定調印した場所


ペリー通りに行く近道だったものですから通りました。お吉さんの菩提寺で出合った観光バスにここでも又出会いました。





        ペリーさんが通ったといわれる「ペリー道路」
                 川端の柳が有名


此処で昼食を取るつもりで、土地の人に道を聞いた序でに、食事のことも聞いてみました。お年寄りでしたが、わざわざ店の前まで連れて行ってくださいました「良心的だと思うから…」だがだが、です。不味かった。「刺身定食」と「てんぷら定食」を取ったのですが、そのてんぷらを見てギョッ?!、素人の私でもこんなに不細工なてんぷらは揚げないという代物、衣を外して食べましたけどね…。お刺身もたいしたことありませんでした、只「金目ダイ」の刺身は初めてでした。でも不味い食事に当たった時は哀しいですね。



              土肥温泉の花時計(世界一大きい)と桜
  「といおんせん」と書かれた部分はタイルなんだよ 一寸ずるいんじゃない?


今夜は「戸田(へだ)」に泊まる為に2回目の乗り換え地点として土肥によりました。此処で旅行中始めて小雨が降ってきました。此処から30分で戸田です。カーブの多い山道です、左は絶壁ですが桜のトンネルがとても奇麗でした。

戸田の停留所には民宿の女将さんが車で迎えに来てくださいました。今夜の泊り客は私達だけでしたが、下のお座敷で地元の人が宴会(話すだけの静かな)をしていました。今日はこの地方で3ヵ所も桜祭りがあったそうです。

窓からはライトアップした桜が見えました。ライトアップした桜は初めて見たのですが、昼間の奇麗さと違って「妖艶」と感じました。

この宿のお食事はとても美味しかったです。下が宴会なのでお部屋に運んでくださいましたからゆっくり食べることが出来ました。次から次から出てくるものですから、年寄りには量が多すぎたかな~と言う贅沢な感想です。



    お料理の数々  これにデザートのアイスクリームがつきました
                              (1020回)
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伊豆半島のたび (2)

2009年04月08日 | ちっちゃな旅



昨日のギャラリーきっさのお客さんが「那賀川の桜は奇麗だった」「昨日テレビで放映されていたので見に来た…」などの会話が耳に入ったので、とても楽しみにしていた。

 この桜並木が6k続くんです 長さにおいては私の見た桜並木で一番長いです

「桜並木とお花畑」のバスの方が便が良さそうなので、こちらに先に行くことにしました。桜並木の始まる辺りのバス停を教えてもらって、其処からお花畑まで歩くことにしました。桜は等間隔に見事に並んで満開でした。この列が6k続くとは驚きです。夜はライトアップされるらしく、これも等間隔にライトが上向きに設置されていた。6kですよ、電気料金も凄いでしょうね。

           今年は花より枝ぶりに興味があると感じました

          桜のピンクと菜の花の黄色が対照的で良い



            桜と水辺はとても合いますね

こちらも又スケールが大きいです。農閑期の約50,000㎡の田んぼで6種類の花が3月上旬から次々と咲き始めるそうです。今年は気候の関係で4種類が、今、一度に咲き揃っていて、とてもラッキーでした。丈は低いものばかりです。花も平凡なものばかりですが、そのスケールの大きさに圧倒されました。「足湯」も設置されていました。

        桜並木の反対側には田んぼを使った花畑があります  
          5月1日~6日は無料で花摘みが出来るそうで


        姫キンギョソウでピンクの絨毯が広がります


      アフリカキンセンカ るりからくさ つましろひなぎく が満開です  
           これからひなげし 矢車草が仲間入りの予定


5月になると、お花摘みが体験できるのです。子どもは大喜びするでしょうね。
小さなお手手でも十分摘み取れる小さな花ばかりです。

道端に店が在って、人がいっぱい出入りしています。どうも新鮮や野菜のお店のようでした。「旅の途中ですから、持って帰れないから見るだけね」とか言いながら中に入りました。

お野菜は新鮮そのもの、青々として、柔らかそうです。家が近かったらな~と思いました。しかし一寸農薬がいっぱい掛かっているのではないだろうかと、思ってしまいました。

新鮮野菜ばかりではありません。天日干しの野菜も色々あります。奇麗で、安いのです。買わないはずの私が、両手に抱えて買ってしまいました。



          国指定重要文化財 「岩科(いわしな)学校」


「お花畑」から「岩科学校」に行く便がありません。タクシーが流しているのは見ませんから、訊ねますと「電話で呼べば何処にでも来てくれる」と言うので電話番号を聞いておきました。

タクシーで「岩科学校」に行くのは良いのですが、今度は又市内に戻るバスの適当な便がありません。仕方が無いので待ってもらうことにしました。




      校長室  左にある扉の開いた家具の中身は「教育勅語」です

      作法・裁縫室  四方の欄間の鶴は「長八さんの漆喰鏝絵」  
1000羽の鶴は1羽1羽形が違うそうです(鶴の実数は400羽に少しかける)


           教室                    廊下

「見るのにどのくらいの時間が掛かりますか?」と運転手さんに聞きますと「20分ぐらいです」といわれましたが、私達は30分掛かりました。

先日新聞に「旬の味」と言う蘭に「松崎のさくら餅」のことが載っていました。松崎に行くのだからお土産はそれにしようと思っていましたので、そのお店の前までタクシーで運んでもらいました。

普通の「さくら餅」は1日しか持ちませんが、独特の方法で、この店のは4日間持つというので、帰宅翌日を指定にして宅急便で送ってもらいました。新聞に載るだけのことはあってとても美味しかったです。好きな和菓子のこと、太るのを気にせず、4種類ばかり一緒に送ってもらいまして、毎日美味しく頂いております。

お昼はこれも美味しいと評判のお店を決めておりましたので、其処に行きました。次から次からお客さんが入ってきました。評判どおり美味しかったです。
                               (09-4-3)
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伊豆半島のたび (1)

2009年04月07日 | ちっちゃな旅

          バスの車窓から(恋人岬あたり)の富士山


奇麗な富士山に出会えるという事の難しさを感じた旅でした。14ヶ月前、富士山が一番美しいという1月に富士の裾野を廻った時の4日間は何処を走っても(レンタカーで)富士山が見え、時間により刻々と変わる色の富士の変化を楽しめた旅でした。今回は1日目だけ美しい富士山に出会いました。2・3日は伊豆半島の東に居ましたから見えません。最後の日は海上からの富士山を見ようと30分のジェット船を予定しましたが、うっすらと存在がわかる程度にしか見えず残念でした。

今回は富士山がメインではありません。松崎の「漆喰鏝絵」を見る旅でした。「長八さんの漆喰鏝絵」を知ったのは10年以上前のことです。でも中々チャンスが無くて、と言いますのは伊豆には2度ばかりマイカーで来ておりますので、修善寺も、石廊崎も、堂ヶ島の蘭も見に行きました。だから「漆喰鏝絵」だけと言うのが、一寸物足りなく実行に移せませんでした。

2回の伊豆半島めぐりは免許取立で、運転することだけが楽しみでしたから、海岸線に近づけば富士山が見えることも、松崎に有名な「漆喰鏝絵」があることも知らずに通過していた事になります。

この度は新幹線、バスの旅です。修善寺までは電車がありますが、それからはバスしか交通手段がありません。嫌と言うほどバスには乗りました。でも良くしたもので大体が乗り継ぎは上手く行っていました。



        那賀川の岸の桜並木  なまこ壁との調和が美しい



             漆喰芸術(鏝絵)の殿堂 「長八美術館」 
          壁に掛かっているのは皆「長八の漆喰鏝絵」です


新幹線で三島まで、箱根鉄道で修善寺へ、其処からバスで松崎まで、13時にはホテルに着いておりました。荷物を預けてまず「長八美術館』へ…

美術館に入ると「漆喰鏝絵が細かいので…」とルーペが渡されました。「鏝(左官さんが壁を塗る時に使う)絵」とは、もっと大雑把なものだと思っていた、私の間違いでした。離れてみると「日本画」のように見えるのですが、ルーペでのぞくと、絵はこんもりと盛り上がっています。「鏝先を使う」と言う言葉がありますが、本当に鏝先で描いているのです。写真を写してくるのを忘れましたが、大きいのから小さいのまで、沢山の鏝を使って描かれたようです。



             焙烙の静御前  長八が66歳の作品
              焙烙:素焼きの浅い土鍋 豆などを炒る道具



             焙烙のおかめ  長八が73歳の時の作品


     森家の家族 (肖像画の感覚だろうか?)  長八62歳の時の作品


          相生(あいおい)の松  長八が62歳の時の作品


                         龍

みんながガラスの額に入っていますから、影が映ったりして、中々写真に撮り難いです。ここでも「百聞は一見に如かず」とは良く言ったものを実感しました。


             近藤家のなまこ壁  江戸末期のもの


      明治の商家(呉服店)中瀬邸の表   数代で財を成した大地主
     
              上の写真の右端の倉の扉

     中瀬邸の裏手の壁の鏝絵 (運動会のリレーと見物客)


私が目にした「なまこ壁」は数軒で、「なまこ壁の町」にしては少ないな~と思ったのですが、実際は200軒もあるそうです。私の瞳の裏にくっきりと焼きついている家が一軒あります。バスの車中から見たのですが、一軒丸ごと上から下まで「なまこ壁」と言う家がありました。相当古いように見えましたが、道路からは離れた位置に一軒だけポツンと立っていました。吉祥(きっしょう)と言うバス停を出て間もなくの所でした。

  
   
         浄泉寺のなまこ塀と桜  伊豆三庭園の一つ

「長八美術館」に行く手前にあるお寺なんですが、この度は行き当たりばったりの旅にしましたので、このお寺に美しいお庭があることを知りませんでした。帰ってからネットで知り今悔しい思いをしています。やっぱり、プランはしっかり練って行かなければと思います。

休憩に入ったギャラリーきっさは良い感じでした。入り口はサッシの戸でためらったのですが中に入って吃驚、その名の通り、所狭しと可愛い小物が置いてありました。マダムのお勧めに随い、如何しようかと迷っていた、お花畑と桜並木を見に行くことにしました。


              ホテルの窓から見た海に沈む夕日
                            (09-4-2)


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