ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

ボストン美術館・浮世絵名品展

2010年08月24日 | 一寸そこまで
     
  ↑ 神戸博物館では ロビー正面に「どうぞ記念撮影をおとりください」と言う絵が飾られています
           ↓  入場券

    


神戸市立博物館に行ってきました。まだ1ヶ月以上あるし、平日だし空いてい
ると思って行きましたのに、案外の人出に驚きました。やはり日本人ですね~、
「浮世絵」は郷愁を誘うのでしょうか。

2年前、江戸東京博物館でも催されたようです。その時の作品と比べて見ま
したが、少し作品が違うようでした。

何しろ、ボストン美術館には5万点の「浮世絵」を所蔵しているそうです。過っ
て日本に観光で、又自分の研究の為に来た人が、日本の作品のすばらしさ
に収集して帰国し、ボストン美術館に寄贈したもののようです。一人で1万点
も集めた人もあるようです。

そのうちの155点がこの度の展示品です。この後、名古屋、東京(山種美術
館)、千葉、仙台と廻るようです。

このたびの展示方法は、3人の絵師、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽
の作品ごとの展示とその時代の人気絵師の部に分けられていました。

浮世絵についても新しいことを知りました。「軸」の肉筆画は別にして、版画
ですから、「絵師」「彫り師」「摺り師」の総力であり、加えて「版元」(企画、製
作、販売)の力によるものであると言うことです。そのため「絵師の印」の傍、
または何処かに「版元の印」も刷り込まれています。

「浮世絵」は1枚ものと思っていましたが2枚以上の絵もあって、これらは「つ
づき絵」と呼ぶようです。

絵にも関西の芝居は和事(恋愛物など、人情物)、東は荒事(あだ討ちとか、
戦いもの)と言うことも描かれた絵によって、想像できるようです。

「浮世絵」と聞いて、はじめに浮かぶのは胸から上、顔の部分を描いたもの
ですが、これは「おお首絵」と言うそうです。

今まで展示されることも無かったようですが、保存状態がよく、昨日描いたも
の(200年も前のものとは…)と言ってもいいように色がくっきりしていました。

「浮世絵」は役者の似顔絵、吉原の花魁の絵が多いのですが、市井の人の
絵もありました。

数が多いものですから半分見たところで、喫茶店に入り休憩しました。お会
計を済ませて会場に戻ろうとしましたら、オーナーか責任者の女性が「一寸
ごらんになりませんか?」とガラスケースをあけて中を指差しました。

その中には、繊細なガラスの作品が一杯詰まっていました。でも彼女が指し
示したのは異端者のように座っている「ボール」でした。「イチローのサイン
ボールです」野球のボールってまじかに見たのは初めてなんですが、案外小
さいものなんですね。「これがサインです」と「サイン色紙」も飾ってありました。
「書き慣れているから達筆でしょう?」と言われたのですが「ウ~ン」私から
見れば判じ物のようでしたね。

今日は200年前の日本の有名絵師の「絵」と、現代のヒーロー「イチロー」
の「絵」の様な「サイン」を目の当たりにした日でした。

                                  (1450回)


    
         私の買った絵葉書    ↑  喜多川歌麿「山姥と人形で遊ぶ金太郎」
              ↓   勝川春草「三代目瀬川菊之丞の羽子板」

    
コメント
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