ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

遍路  18回

2009年05月24日 | 思い出話

             平成14年5月14日(火)   

  第34番 種間寺(たねまじ)  第35番 清滝寺(きよたきじ)




           距離:19K   民宿・高知屋 ~ 民宿・喜久屋


高知屋さんでは男子歩き遍路3人、八丈島の人(旅行で八丈島に行って、住みついた人)、もう1人は80歳の関東からの絵描きさん、残りは時々乗り物を利用する人。男女4人組、叔母(神戸)と姪(伊丹)の夫婦と犬(自動車の中で寝る)。と私達。女将さん曰く「今日は予約が無かったので休みの予定だった」ところが私達の予約を受けてから、次々と予約が入ったと言うのです。こんな事は私にはよくあるのです。私が店に入る。空いていた店にどんどん人が入って満席になる。「私って福の神?」って思うことがあるんです。デモね、私にとっては迷惑なんです。折角ゆっくりできると思って入ったのにゆっくり出来ないんですもの。

雪渓寺が目の前のお部屋でした。窓から見ていますと、納経所の仕舞っている5時が過ぎてもどんどんバスが入ってきます。「皆さんが桂浜を観光している(私も見たかった)間に添乗員さんが納経帳を持って、先に書いてもらうんですって。私達歩き遍路は何とか時間内に着きたいと思って、朝4時に歩き始める時もあると言うのに、何と言う違いでしょう!!

女将自慢のドレッシングのかかった「鰹のたたき」は美味しかったですよ。でも私達には一寸ドレッシングが甘すぎました。朝もたっぷりの朝食を頂きましたし、お接待としてお洗濯もしていただき感謝しております。

「遍路を文化として世界文化遺産」にとの署名運動を求められて、勿論喜んで署名いたしました。

                 5月14日(火)

10:22  かずよ  (送)
三代続いた遍路宿。無休だって。お洗濯もしていただいて(勿論時直の下着は自分で洗いましたよ)助かりました。泊まり9人。伊丹からのマイ・カーで神戸の叔母姪夫婦の4人組、3人の男性遍路、大阪、福岡、八丈島のみなさんは歩きと乗り物併用で、歩きのみは私達だけ。女の筋肉は男より数が少なく、疲れやすいそうです。お父さんはずるく、みかんなどを買って残ると「男やろ、持って!」と言うと「年寄りや!」って逃げる。自分の飲み代(酒)だけはしっかりと抱えますが。実際、鉛筆1本増やしたくない気持ちです。今ホットでほっとしています。

10:34  おちさん  (送)
遍路を文化として世界文化遺産へ知っていましたか?署名運動が起きていて、私達も勿論署名しました。80歳で5年間廻り続けている人に会いました。乳母車に道具一式積んでいるそうです。焼山寺、お鶴さんは車道をジグザグに進むそうです。雑誌にも載っている有名な人だそうです。又。

10:48  おちさん  (受)
遍路を文化遺産へとは知りませんでした。四国に住みながら…良い事ですよね。私も大賛成です。乳母車の方は有名な方ですよ。お会いした事はありませんが、お話しを聞いたことはあります。毎日の予期せぬ出会いはやはり不思議だと感じます。でも全て偶然ではなく必然に起きることと教えていただきました。私達も出会いを大切に過ごして行きたいです。今日も素的な時間を…

八丈島の人と後になり先になり種間寺まで行きました。よく小休止をする人です。絵描きさんは朝食を取らないで行かれたそうです。私達は今日は余り距離が無いので朝食も頂きました。

行く道「紫陽花街道」と書いてある道路があって紫陽花が植わっていました。此処で(四国)不思議なことに気づきました。ガク紫陽花が無いという事です。何故?墨田の花火(有名な白のガク紫陽花)あげたいな!

第34番 種間寺で4人組と再会、犬も一緒にお参りしていました。納経所で「直ぐに清滝時右へと書いてありますが、アレは車道で遠回りになるので寺の前の道をまっすぐに行くように」と教えられました。



仁淀川(によどがわ)に着ました。大きな川で長い橋架かっていました。東半分は水がなく畑になっていました。コレが川?と思っていますと半分ぐらいからやっと川らしく中央に水が見えました。昔は全ての川幅を水が満たしていたのだろうか?川を下りたところで昼食を取りました。今夜の宿までの道を訊ねました。清滝寺へは宿に荷物を預けて登るつもりです。その旨電話した時に「戸は開けておくので、荷物は玄関に置いていったください」と言われた。(用事で外出とのこと、バスから私達が歩いているのが見えたそうです。余り歩きの人は居ないので、そうだろうと思ったと言っておられました)声を掛けたけれど返事が無いので荷物を置いて行こうとしたら「お遍路さんへ、荷物は奥の方に置いて行ってください」と書置きがしてありました。

少し行くと遍路の休憩所があり、食事をしている遍路さんが居ました。商店街を抜け(美容院の多いのには驚きました)山に差し掛かったときは八丈島の人とすれ違いました。

           何と言う花でしょうか 3箇所で見ました

     


山の頂辺りにそれらしい建物が見えました。「まさかアソコまでは登らないだろうといっていましたら、なんとソコだったのです。でも荷物を背負っていないのでルンルンでした。寺に続く道に入りますと急坂でした。何処からともなく甘い香が漂ってきました。みかんの花が真っ盛り、みかんの花の香りでした。

先発された80歳の絵描きさんに出会いました。今日中に次まで(まだ15Kある)行きたいのでと急いでおられました。

上:背に荷物が無いというのはとても楽です  下:下ってくる絵描きさん

             

第35番 清滝寺の山門は修理中で階段は使えず、車道を登りました。「小夏」を売っていましたので、一つ買って、ベンチで景色を眺めながら食べました。





山から下りてきた時に、悠々と歩いてくる笑顔の良い青年に出会いました。時間は早いが今日は清滝寺で野宿だと言いました。大きな体のまだその上にリュックがのぞいていました。若いな!良いな!! しょう(孫)も自分の考えをしっかり持って行動できる人になって欲しいな~!!! アレだけ時間を掛けて歩いていれば、周りもよく見えるだろう「遍路はそう在りたい」と言う歩みでした。この人を見ていますと「何日で結願した」と自慢するのは邪道だと思いました。

13:03  ふじいさん  (送)
清滝寺に居ます。みかんの花が真っ盛りで、甘い香がいっぱいです。

15:55  ふじいさん  (受)
ソコのご近所の農家の人に「文旦」を2月に貰いました。美味しかったよ。暑いでしょうお身体気遣ってね。

16:10  ふじいさん  (送)
清龍寺まで15Kあるので今日はもう宿に居ます。私も2月に「文旦」を接待で頂きましたが、今は「小夏」に変わっています。味見とあったのを食べて、一つだけ買って、お寺で食べました。美味しかったよ。

16:23  ふじいさん  (受)
お疲れ様。今日は貴女から頂いた、アノマテカ、霧が峰スミレをむらかみさんに別けてあげました。とても喜んでくれたよ。なかがわさんも欲しいと言っているので、小鉢で用意しました。有難うね。「曇りのち雨」明日の大阪の天気予報でした。

17:35  ふじいさん  (送)
明日明後日こちらも曇りのち雨です。早く出て、早く宿に入ります。岩本寺まで2泊しないといけません。
21:18  かずよ (受)
お疲れ様です。明日から暫く天気崩れるみたいで吸収は大雨になるそうです。足元悪いけれど明日も頑張って。

          5月14日  喜久屋旅館   (4泊目)



コメント
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