ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

容疑者Xの献身

2009年05月19日 | 読みました
                尼崎・大井戸公園のバラ







尼崎にも「インフルエンザの患者」が出ましたね。その所為でしょうか、今日からマスク姿が目に付きます。スーパーのレジの人も皆マスクをしています。なんだかへんな気持ちですね。「あんた達ウイルス持ってお買い物に来ないでよ!」と言われているようです。

子供はほとんど見かけません、じ~っと家に居るのでしょうか?それでなくとも近頃の子は家でテレビやゲームをして、外で遊ばないので苦にならないのかもしれませんね。何が幸いするか解りませんね。






           ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

          容疑者Xの献身     東野圭吾

東野さんの本は何冊も読んでいるのですが、4年も前の本なのに読んでなかったんですね。変な題名だな~と思いましたよ。読み終えた今やっとわかりました、題名の意味が…。ストレートにそのままズバリだったのです。

近年よくあるパターンで、誰が犯人かが始めに解っている筋書きなんです。

同じ大学卒の同期生3人。刑事、大学の助教授、高校の数学の教師です。この数学の先生が主役です。彼は「死ぬ理由も無いが、生きる理由も無い」と首吊り自殺しようとした、その瞬間、玄関のベルがなった。其処には隣の部屋に越してきた親娘が居た。彼は生きることにし、母親(A)の方を身を捨てて愛してしまう。

この親娘が尋ねてきた元夫を絞殺する。其処から話は始まる。数学教師が全ての始末をしてくれ、警察との関わり方も指導してくれる。

大学の助教授が謎解きを始める。彼はその過程を刑事の友に「刑事としてではなく、友として聞くなら」と話していく。

そのときになってXが数学の先生であり、無償の愛を持って献身するのが(A)に対してであると知りました。最後の最後にもう一つの殺人が在った事が出てきます。そしてそれは(A)を殺人者にしたく無いという先生の気持ちからおきた殺人なんですが…。

現実にあるとは思えない「男の愛」のお話。おどろおどろしいところの無い、物語は重いのにす~っと読めてしまう本でした。

                             (1060回)






                              
コメント (4)
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