第4回 区切り打ち
第28番大日寺 ~ 第37番岩本寺
自 平成14年5月11日
至 平成14年5月19日
平成14年5月11日 (土)
大阪高知高速フェリー (1泊目)
5月11日21:08 しょう (送)
ひろあき伯父さんに送ってもらいました。今日から又1週間歩き続けます。おじいちゃんは嬉しくてそわそわと落ち着きません。船の中をうろうろしています。私は落ち着いてメールしています。間もなく出航です。
5月12日(日)
第28番大日寺 第29番国分寺(こくぶんじ)
第30番善楽寺(ぜんらくじ)
今回はひろあきに車で南港まで送ってもらったので楽でした。菅笠と金剛杖を持っての道中は何となく気恥ずかしいです。四国に渡ってしまえばなんとも無いのですが…。
予定では8日に出かけるつもりでしたが、高知が雨の予報の為日延べをしました。
高知港に6:20着。JR高知経由バスが来ていたので乗りました。料金は190円。7:03の電車で土佐山田まで、其処から大日寺までバスに乗りたかったのですが、早朝はバスはありません。そのバスも龍河洞行きしか(大日寺前)を通らないし、龍河洞は観光地なので8時を過ぎないとバスは無いのです。
本来は前回大日寺までは歩いてきているので、其処まではバスで行ってもいいのですが、バスが無いので、歩いて大日寺まで行くことにしました。JR土佐山田駅から大日寺までの歩きは余分という事になります。
駅前のベンチで身支度を整えました。1人の坊さんが話しかけてきました。
彼は福岡の今林和則さん51歳と名乗られました。彼の願意は「高野山めざして」だそうで、そのように書かれた赤い納め札をくださいました。赤い札は私達の白い札より大きく、裏には般若心経が印刷されていました。
50歳になる1日前から(その時既にお寺で修行しておられた)遍路に出られたそうです。2年未満で13回目だそうです。輪袈裟は擦りきれて縁がぶら下がっている代物です。白衣もよれよれで汚れ放題。金剛杖は私達のように木製ではなく金物の本格的なものでした。
彼曰く「近頃は乗り物を利用して、スタンプラリーのつもりの人が増えて困ったものだ」「道に迷うことはありませんよ。お大師さんがお導きくださいます」等々話は尽きない。出発予定時間オーバーが気に掛かりました。托鉢をしながら行かれるというので其処でお別れしました。
前回2月に来た時はブラウンの高知がグリーン・グリーンになっていました。田植えが終わって、苗が20cmぐらいに伸びていました。山も先日来の雨で緑がとても奇麗でした。1時間掛けて今回の出発点第28番大日寺に到着しました。前回は雨が降っていましたし、その日の最終バス(乗客は私達だけ)の時間が迫っていましたので、急ぎましたが、今日はゆっくりとお参りすることが出来ました。
第3回はここ28番大日寺で終わったので 第4回は此処から始める
9:30 かずよ (送)
四国です。フェリーで渡りました。65歳以上は2割引きです。ネットで知りました。2等自由席はガラガラです。指定席、1等、特等はキャンセル待ちだそうです。モーニングサービスを食べました。歩く為の燃料です。時間の節約が大きな利点です。何処にでも宿があるわけではないので、あるところまで歩かなければなりません。だから時間を気にします。
9:30 かずよ (受)
お早うございます。大阪は天気ですが、そちらはどうですか?気をつけて行ってきてください。
9:35 おちさん (送)
こんにちわ。又きましたよ。今朝着きました。今回は大日寺~岩本寺の予定です。雨のため出発を3日延ばしました。
11:57 かずよ (送)
今ランチに入っています。スーパーでおにぎりのつもりが店がない。朝パンは駄目。お腹が空いてふらふら。遍路には米です。今からお米を食べて元気を出します。
12:04 かずよ (受)
やっぱりお米のほうがエネルギー源になるのかな?ようやく照ってきて朝ゴロゴロしていたので今我家は掃除に掛かっています。食べて体力つけて午後から頑張ってください。
15:22 ふじいさん (受)
山の緑の優しさに包まれてすがすがしいお参りが楽しく落ち着いて心にしっかりと焼き付いています。好い気持ちじっくりわかってくれる日がきたらまた御茶しましょうね。気をつけて行っていらっしゃい。
19:27 かずよ (送)
今日は母の日ランチにカーネーションが付いてきました。父の日は何が付くのかしら?では又明日。
青々とした田の畦道は気持ちが良い 遍路道が全てこうだと良いのだけれど…
第28番大日寺から、いよいよ今回の第一歩を踏み出しました。道としては田畑の中を行く道で嬉しかったのですが、陽射しが強いのでサングラスを掛けたのがいけなかったらしい。まず目頭が痛み出し、こめかみ、みみの後ろ、首へと重い痛みが下がっていった。痛いところを拳骨で抑えながら歩くのは辛かった。
有名な「善根宿 都築さん」の前を通過。「へんろ石饅頭」楽しみにしていたのに、お店が定休日でした。
第29番国分寺
第29番 国分寺に行く途中昼食の為「いちとにぶんのいち」と言う変わった名前の(今風の服や小物も扱っていた)喫茶店の前で丁度通りかかった自転車の男性に「この先にスーパーは在りますか?」と聞くと「ありません」と言う答えが返ってきた。自己紹介を始めた。「名古屋で運送店に勤めていたが定年で帰ってきた。帰って間もなく友人と車で遍路したけれど、それも13年前。今は毎日健康の為に自転車で1時間近所を廻るのが日課。「お寺はもう直ぐだから此処でお昼食べて行きなさい」と言われた。
朝パンだけで食べられると思って、定食を選んだが失敗だった。人間余りお腹が空き過ぎると返って食べられないものらしい。沢山のおかず、油物には手が出なかった。明日からはお昼はあっさり系にしようと話し合う。
第29番国分寺までは、土地の人の「直ぐ其処」まではかなりの距離があった。お参りを済ませて、境内で一服しながら話し合った。第31番竹林寺は明日にしてもお隣にある牧野植物園に行きたいと思っていたが、時間に間に合わないので諦めることにしました。私の希望も消えていました。後1ヶ寺だと思うと元気が出てきました。
第30番善楽寺への道すがら、犬を連れている女性と出あった。「お寺の近くまで行きます…」と話しながら歩いている時、主人が聞きました「四国ではご飯は柔らかめですか?」「いいえ普通だと思います」四国に入ってから、ご飯が柔らかくて、それゆえに不味いと感じて居る事を話した。お寺に到着、向かおうとすると、さっきの女性が「そちらは神社ですよ。お寺は反対側ですよ!」と駆け戻ってこられた。
第30番 善楽寺 (此処もこの写真しかない)
後は宿だけとゆっくりとベンチに腰掛けていると、歩き遍路の男性が話しかけてこられた。「退職して歩き始めたが、天候に恵まれず(私達はそのために遅らせた)困った事。ハローワークに顔出しの日が迫っているので一旦帰り、その後一気に結願予定だと話された。彼は鈴鹿の人。
1時間も休んだ為ペースを取り戻すのに時間が掛かり、道を間違えた為に大回りをしてしまった。途中、夜の食材を求めてスーパーに立ち寄りました。大きなスーパーでした。その上進んでいると言うか、遠方からのお客さんが多いからか、店の中央に製氷機があり、自分で欲しいだけ氷を持っていけるようになっていました。私達も果物、ざるそば、巻き寿司、ビールなどを運ぶのに重宝させて頂いた。
宿は厚生年金の宿ゆえ私達には割引があった。
遍路友達が、此処で「遍路キティチャンのストラップ」を買ったという情報を得て楽しみにしていたのですが、時期的に「よさこい祭りを踊っているキティチャンに変わっていた。商魂逞しい!!
洗濯場が本館の外にある為、玄関から出るのにサンダルに履き替えなければならないのが面倒だった。
5月12日 (日) サンピア高知 (2泊目)