ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

無謀か?驕りか?

2008年02月07日 | 新聞から
          サクラ草(見~つけた)
        玄関前に 蕾が一杯のサクラ草

やっぱり2月が一番寒いのでしょうか。今日は「冬晴れ」ですってラジオが言っていました。この間は「風冷え」と言っていました。日本語は何て豊かな表現力を持っているのでしょう。その言葉を聞いただけでその情景が浮かびます。何と上手いネーミングなんだろうと感心します。

新聞の「断」と言うコーナーでスポーツジャーナリストが《トラックの女王の無謀》と言う記事を書いていました。

1月27日の大阪国際女子マラソンの福士さんについてです。

『おぼつかない足取りでよろよろしながらゴールにたどり着いた。その姿はまるでKO負けしたボクサーのようだった。路上で一度、トラックで3度も転んだ。顔から崩れ落ちた時にはヒヤリとした。ボクシングの試合なら、あそこでセコンドがタオルを投げ入れていただろう。

1月23日に行われた大阪国際女子マラソン(北京五輪代表選考レース)。5千mやハーフマラソンの日本記録を持つ福士加代子は30K以降に失速し、見るも無残な敗北を喫した。 ・・・中略・・・ 4度も倒れながら、その都度立ち上がり、完走した福士の執念には敬意を表したい。他のランナーなら、とっくにレースをなげているところだ。悔し涙を次に繫げて欲しい。

しかし絵に書いたような惨敗を美談にするのはどうか。厳しい言い方だが私に言わせれば彼女は軽装で冬山に登ったようなものだ。女子マラソンの指導の第一人者・小出義雄が「福士さんはマラソンの脚ではなかった』と評したように、筋力面、戦術面での準備不足は目をおおうばかりだった。

聞けば最長で32Kを一回こなしただけと言う。“トラックの女王”の異名を取る福士だが、5千mや1万mとマラソンは似て非なる競技である。なればこそ陣営はそこに細心の注意を払い、綿密な計画を予め立てておくべきだった。無謀は勇気ではない。KO負けの後遺症が心配だ』と記している。

小出義雄さんといえば、高橋尚子さんや有森祐子さんを育てた人ですよね。その人をして「福士さんはマラソンの脚ではなかった」と言わしめている。私達素人には
脚で判断は出来ないが、永山監督は如何なんだろう。何故許可したのか?

有森祐子さんは「準備不足・・・」と厳しくコメントしたという。オリンピックへの出場を掛けて、その為に4年間練習に励んでいる人から見れば、最長32Kを一回走っただけと言うのは無謀と言うか、4年間練習を積んでこの日に掛けている人を馬鹿にしていると思った。

長居競技場で待っている人たちは、失速し追い抜かれよろよろと倒れた福士さんをスクリーンで見ていたのだろう。一番に入ってきたマーラ・ヤマグチさんにも2番の森本友さんへの拍手も少なかった。(私は実際に現場に行っていたが、帰宅後録画を見たし、ラジオで状況はつかめていた)あれって随分失礼な態度だし、判官贔屓の日本人らしいとは思ったが、優勝インタビューの時も群集は気もそぞろの感じで祝ってあげる雰囲気は無かった。

福士さんは「マラソンは面白かった」と答えたけれど、私は20K~25K辺りで往復の彼女を見たのだが、確かに早かったけれど、雰囲気的には楽しんでいる感じは受けなかった。私の脳裏には「ハーフマラソンなら今ぶっちぎりの一位優勝なんだな~」と言うことが浮かんでいた。彼女自身は如何だったのだろう。未知数の距離に挑む不安は無かっただろうか。在ったと思う。その思いが私をして「楽しんでいない」と感じさせたのだと思うが如何だろう。
コメント
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