ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

UDON

2006年09月25日 | 映画の話
             神戸花鳥園
          コリウスも色々あって
       小葉で模様が密なのが珍しかった

昨日お墓参りに行った。バス停に行くと、若い夫婦がさっと立ち上がって「どうぞ」と椅子を譲ってくれた。日の当たる場所で本当は座りたくなかったのだが、気持ちが嬉しかったし、もし私が好意に甘えなければ「お年寄りに席を譲っても喜んでくれない」と彼達の親切心を摘み取ってはいけないと、背中に強い日差しを受けながら座らせていただいた。

今日は「UDUN]を見てきた。「うどん」が映画になるの?どれどれ見てみましょう・・・。うどん大好きだった私、でも最近は蕎麦党に、蕎麦って血圧下げるって言うでしょう。笑って、ちょっぴり悲しくて、それが交互にまじって「今泣いたカラスがもう笑ろた」状態。

主人公は「此処(讃岐)には夢が無い。うどんしかない」と自分の笑いの力を試そうと、ニューヨークに行ったが、世の中そんなに甘いものではない。挫折して故郷に帰ってきた息子に父が言う「皆を笑わすのは簡単やろ、美味しいもん食べたら皆笑う」本当にそうだね。美味しいものを食べると、自然に笑顔になり会話も弾む。これで太らなければ言う事なしなんだけど。

主人公が帰ってきた事を口コミで知った友が「田舎の口コミバカにしたらあかんでぇ~、インターネットより早いでぇ~」と言う台詞が面白かった。娯楽の少ない地方では「他人の噂」は結構な娯楽だったろう、今のように携帯が普及すれば尚更噂話は駆け巡るだろう。ネットは自分からアクセスしないと見れないけど、口コミはあちらからやって来る。

全国で一番小さな県、香川で100万人の人口に対して900件のうどんやさんがあるそうだ。東京都1200万人にマクドが500件、比べてもいかに香川にうどん屋が多いことが分かる。

所々に有名人の顔がチラリチラリ、ボランティアかな?・・・なんていらぬ事を考えながら。

設定が讃岐富士の見える場所(讃岐富士と言う説明は一切無いが、私が撮った山と形が同じで丸亀城を過ぎた辺りで見た方向とも一致そうだと確信している)始終お山が写っているので否が応でも遍路を思い出した。

BGMに「カルメン」の組曲「何で?カルメン?」と思うが、確か「闘牛士の唄」だと思うが、これが又何となく合うんです。何度となく聞こえ、消えていく自然なんです。

唯「キャプテンうどん」と言う意味が私には分からない。所々に子供の好きなアニメ風の場面があったり、ウルトラマン風のキャラクターが出てきたりと理解できない場面もあったが、それを除けば嬉悲しい映画でした。

戦前うどん屋さんに風邪薬ありましたよね。「うどん」とその薬を飲むと風邪が治るって、母に連れられていった覚えがあります。「うどん屋の風邪薬」今はもうないのでしょうか。

映画の中にもお遍路さんの後ろ姿が出ていましたが、私も遍路中、讃岐うどんを食べるのを楽しみにしていたが、「うどん」は伊予の松山で2度、讃岐ではとうとうおいしい「うどん」に巡り合えませんでした。

信号待ちしていた子供ずれの若いパパに「美味しいうどん屋さんを知りませんか」と訊ねました。「在るんですが今日は日曜なのでお休みなんです。栗林公園の前にうどん屋はありますが、観光客用ですからね・・・」仕方が無い其処に行こうと店の前に来たが、どうも入る気がしないお店。ふとその2,3軒先に小さなうどん屋さんを見つけた。出窓には、店の紹介の記事の載った雑誌が開けて飾ってあった。
まぁまぁのお味でした。お腹ぺこぺこでしたし。

晩御飯?勿論「うどん」でしたよ・・・。
                        (170回)

コメント (4)
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