世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

スクラップアンドビルド

2010年01月20日 21時48分30秒 | Weblog
朝は寒かったが、日中は春のような陽気だった。
連日寒くて縮こまっている私に、神様が「しょうがないなあ」とプレゼントをしてくれたのではないだろうか。そんな天気だった。

しかし、今日はそんな陽気とは対極的な日だった。
副社長に怒られた。
不吉な電話はベルの音で分かる。
受話器を持ち上げた瞬間「♪くるー、きっとくるー」とリングのテーマが流れたのは気のせいではなかった。

「こんなもん買いやがって」
という彼の声は、貞子出現の恐怖の比ではない。こえー。
私が出した消耗品の起案書に目を通した彼は、その内容(金額)が気に入らなかったらしい。
謝ったが腑に落ちない。
必要なものを必要な分だけ購入して何がいけないんだろうか。


気持ちを切り替えて、予算を作成。
スクラップアンドビルドの予定が出たので予算を再びいじくり回す。
消耗品費と雑費が完成。
吉熊上司に、
「お!早いね」
と言われた。
それが今日一番嬉しかったことだ。

一日を回想してみると、知らず知らずのうちに日常生活で「スクラップアンドビルド」を取り入れていることに気付いた。
採算の合わない気持ちは切り捨てて、収益の高いこと(集中すべきものに没頭すること)に気持ちのプライオリティを置く。

生きることと会社経営はどこか似ている。

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この時期は…

2010年01月19日 21時42分37秒 | Weblog
毎年、この時期は心身ともに調子が芳しくない。
塞き止められていた土曜出勤と正月の疲れが一気に決壊する感じ。
日照時間が少ない時期でもあるので、セロトニンが不活性なのも原因かもしれない。

退社する間際、他の建物に行っていた●●●ィ~(部長)から電話があった。
定時の鐘が鳴った後、いつも喫煙所で一服する私の行動を知っているかの如く、着席した瞬間にかかってきた。
意味不明なことを指摘されたのと、帰る気満々でいたのもあって、些かイラっとする。
こんな自分を「心が狭いなあ」と思う反面、「え?今?」という気持ちが勝ってしまっていた。苦いその気持ちは今も胸で燻っていて、今になって「疲労」という形になって私の体の隅々に張り付いている。指一本動かすのも難儀だ。


今週末は久々に同期と飲む予定。
その日までに元気にならなくっちゃ!
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人間関係プラネタリウム

2010年01月18日 22時18分39秒 | Weblog
今日中に読み終えたい本があったので、退社後、今日も喫茶店に寄った。
ここのチキンドリアは美味しいので、夕御飯も済ませてしまおうとの目論見もあった。
隣の席では、青年と車椅子に乗った青年とが語っていた。

青年は用事があるらしく先に席を立ち、車椅子の青年だけが残った。
私はドリアを食べ終え、一服後、本に手を伸ばした。
そのとき、隣の席の青年は私に話しかけてきたのである。
「ヴィトン、良いですよね」
と声を掛けてきた。
「へ?」
どうやら私のルコを言っているらしい。
「長持ちしますからね。減価償却を考えると割に合っている気がします」
と返答した。

読書する気満々でいたのだが、まあいいか。
本を仕舞い、私は彼の話を聞くことにした。

二十歳のその青年は、その後、芋づる式に身の上話を語ってきた。
彼は、日曜日午後から放送されている「ザ・ノンフィクション」で取り上げられそうな経歴の持ち主だった。リアル・ザ・ノンフィクション。サンサーラが脳内を旋回したぜ。♪生きることはサンサ~ラ~

彼は足の障害を言い訳にしたくないと、留学もスポーツも一生懸命にやってきたらしい。複雑な家庭で育ち、早く結婚をしたいと思っているのだが、仕事がないと嘆いていた。
そして、「ちょっと好きな人がいるんです。その子からメールの返事が無いんです…どう思いますか?」と相談をしてくるではないか。この干物女の私に?相談しちゃう?恋愛の現役を数年前に引退した私に語れることは何も無い。

…沈黙。

すると彼は、自分はバンドのボーカルもやっていてXJAPANに傾倒しているという旨の話に上手く変えてくれた。
キター!!
お姉さんね、その話にならば着いていけるわ~。
「今回のTOSHIの離婚の件についてどう思います?」
と熱く語る自分がいた。
興奮のあまり、テーブルに唾液が飛散する勢いだった。

この件について、随分とネットで意見を拾ったのだが、生で意見を交換できるとは思っても観なかった。しかもこんな年下の青年と。同じ街に住みながらも、昨日までは互いの存在にすら気付かなかったのに。不思議。

他にも、
「『紅』は英語バージョンで歌えるのか否か」
などを彼に尋問していた。その姿は聴取する女刑事のようだったに違いない。

一時間ほど話をして、別れた。

上京してきて、来月で10年が経過する。
その間、できた友達は数人。
今日、彼がその中にカウントされた。

帰り道。
「色々な人がいるのだなあ」
と見上げた夜空には沢山の星が瞬いていた。
個々の星たちが星座を形作るように、何の共通点もない人々も偶発的な切欠で人間関係を形成することもあるのだと思った。


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「東山魁夷と昭和の日本画展」

2010年01月17日 21時59分55秒 | Weblog


「東山魁夷と昭和の日本画展」(山種美術館)に行ってきた。先月から行きたいと思っていた本展。今日、やっと行くことができた。恵比寿駅から歩いて10分。なだらかな坂道を登っていくと、右手に山種美術館が見えてくる。

東山魁夷の作品との初めての出会いは高校時代。教科書の表紙が彼の絵だった。森林に白馬が佇んでいる静かな絵だった。そして、彼の随筆も教科書の中に盛り込まれていた。絵と同様に柔らかくて綺麗な文章だったのを覚えている。

2009年は東山魁夷(1908-1999)の没後10年にあたる。
それを記念して開催された本展では、魁夷と東京美術学校時代の同級生だった橋本明治、加藤栄三、山田申吾の作品、未更会メンバー〔森田沙伊、山本丘人、杉山寧、山辰雄ら〕の作品も展示されている。

小倉遊亀や上村松園、先日同じく山種美術館で開催された展覧会の速水御舟など、私は日本画が好きだ。本展で展示されている杉山寧も好き。
まさか彼の作品「曜」を今日観られるとは思っていなかった。
躍動的な丹頂鶴の背後にある空の色、そのタッチが杉山寧的で感動。以前、東京芸術大学美術館、ポーラ美術館で観た「洸」の水面の描き方を髣髴とさせる。




さて、東山魁夷。
「京都を描くなら、今のうちですよ」と川端康成に言われて描いた京都の四季。


「春静」
鷹峯の桜。山の緑と桜の紅色の対比にため息。



「緑潤う」
京都の修学院離宮の庭を描いたもの。
この淡い緑にヤラれた。



「秋彩」
小倉山の紅葉。
東山ブルーと黄色と赤色が不思議な空間を奏でていた。



「年暮る」
これを観に来たといっても過言ではない。
本日の目玉作品。
京都のホテルオークラの屋上からの風景。
静かな京都の町並みに、しんしんと降る雪。
観ていると雪の匂いが、耳を澄ますと鐘の音が、届いてきそう。
できることならば、ずっと観ていたかった。
嗚呼、この絵に恋してしまった…。



四季折々の京都を堪能できた。

ちょっと戻って、第一展示室に展示されていた東山作品。

「満ち来る潮」
横9メートルの大きな絵。
迫力満点。
観ていると身を投じたくなる危うさを秘めていた。
撒き散らされた金やプラチナが放つ繊細な光が波しぶきをよりリアルなものにしていた。



「月出づ」
白樺の木々が生い茂る山に、お月様がにょっきり。



数年前に横浜美術館で開催された東山魁夷展よりは規模が小さかったが、とても見ごたえがあった。
ショップで「東山魁夷 大いなる自然への祈り」という本を購入。
どこかで見覚えがある文章。
あ、これ、高校時代の教科書に載ってた…!!!


せっかく恵比寿まで来たのだし、お腹も空いたので、「ラヴァンデリ」にて夕御飯。
グラタンパンとコーヒーが美味しかった。
吉熊も満足。


恵比寿駅東口のお店(アウトドア関係の商品を販売)に佇むクマさん。

大きくてリアル!!
可愛いすぎ。
吉熊も私も大興奮。
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巻き巻き巻き髪

2010年01月16日 23時07分48秒 | Weblog
土曜出勤日。
先月から続いていた土曜出勤。今週でとりあえず終了。

今日は気が向いたので、巻き髪で出勤した。
母が愛用していた年代物のホットカーラーを駆使し、朝一番に巻き巻き巻き…。その間、メイクをしたりサンシャイン牧場をしたりできるので、真っ直ぐにブローするより巻き髪の方が実は楽なんである。また、首回りに層ができるので、若干あたたかい。
ただ、多い上に尻まで届く長い髪なのでカーラーが足りなくなってしまうのが目下の悩み…。

豪快に巻いた髪について、周囲の反応は様々だ。

「スナックのママみたい」
「そっちの方がいい」
「雰囲気変わりますね」

楽して誉められるだなんて!
素晴らしいぞ。巻き髪。
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大晦日の歳

2010年01月16日 23時04分24秒 | Weblog
会社帰りに、喫茶店に寄った。

今日は、12月分の経費が確定したので、その数字と先月から作成していた予算(来期12月)とを比較していた。一日中パソコンとにらめっこしていたので、相当疲れた。
苦いコーヒーと煙草を体内に入れ、早く気力を補給したかった。…家に帰るまで待てなかった。

隣の席には年配の男女が座っていた。どうやら知り合いではなく、さっきこの店で知り合ったっぽい。女性がここぞとばかり自己アピールしていて、男性は専ら聞き役だ。
聞き耳を立てるつもりは毛頭なかったのだが、女性の声が大きくて、自然に話が耳に入ってきた。

東京の私立中学からエスカレーター式で私立高校に進学。先生に薦められるがまま、銀行へ就職。弟が二人いたので経済的な理由から大学進学を諦めざるを得なかった。その後結婚して娘を産んだ。
以上が彼女のヒストーリーである。
年代から考察すると、彼女は典型的な満たされた東京のマダムであることが分かる。

そんな彼女から出た痛烈な一言。

「私(わたくし)たちの時代では25歳過ぎで独身だったら、売れ残りと言われていましたでしょ?ふふふ。クリスマスケーキと一緒でしたのよ。おほほ」

そっかー。
12月25日過ぎのクリスマスケーキ=売れ残り…。

25歳を6年前に迎え、来月32歳になる私は、いつの間にか本のページを捲るのを忘れるほど、彼女の話を耳ダンボにして聞いていた。

12月のカレンダーには31日まではあるが、32という数字はない。
じゃあ、元旦に相当するんだろうか…などと考えてしまった。

31歳。
大晦日の歳も、あと1ヶ月弱で終わる。
元旦の歳を清々しく迎えたい。

しかし、それにしても。
独身への風当たりが今よりも厳しかったという、彼女と同年代に生まれなくて本当に良かった。
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お誕生日、おめでとう。母ヨーコたん。

2010年01月15日 21時56分50秒 | Weblog
私はマザコンである。ドラえもんのスネ夫と張り合える。いや、きっと寸差で勝てるかも。
先日、マイミクさんの日記で6歳になるお嬢さんが「ママ、抱っこ」とせがんでくるという下りを読んだ。激しく羨ましかった。抱っこをされたいのではなく、「ママ、抱っこ」と言う方に羨望を抱いたのである。
しかし、母ヨーコたんは、私が「ママー」と甘えながらエプロンの裾を引っ張ったりしてじゃれるもんならば、「ほれ!甘ったれるんじゃないよっ。ママはね、今忙しいの!」と私の手を振りほどく。そうされればされるほど、余計にしつこくしたくなる。厄介な娘だと我ながら思う。でも止めないもん。

今日はそんな母ヨーコたんの誕生日である。
50ウン年前の今日、母ヨーコたんは栃木県の足尾町で生まれた。妊娠中の祖母が大好きな柿を大人食いしていたらしく、生まれた直後の母は冷えたのか紫色をしていたらしい。パープルな赤ん坊って…ちょいホラーではないか。
その後、一家で宇都宮市内に移住した母は、父と恋をして結婚をした。その結果として私、妹、弟が誕生した。
どこにでもありそうな平凡なストーリーだが、両親がいなければ私は生まれてこなかったわけで。またそのずっと前、先祖代々を遡ってみて、その一つでも欠けていたならば私は生まれてこなかったという生物学的な仮定の事実を考えると、今の自分の存在を奇跡だと思えてくる。

そんなこんなで。
お誕生日、おめでとう。母ヨーコたん。
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重箱の隅にある「ヨカッタコト」

2010年01月14日 21時36分45秒 | Weblog
心療内科デー。

今日は仕事中に不快なことが勃発して、久々にソラナックス(安定剤)の世話になった。
某さんに、高圧的な態度と大声で我を通され、怒りと悲しさで手の震えが止まらなかったのである。
ソラナックスの味は、舌が覚えている以上に苦かった。
眠くなるかなと不安に思っていたのだが、神経が興奮していたので、然程でもなかった。
30分ほどすると、いい塩梅で安らかな気持ちになれた。

私は全社員の書いた稟議書の管理をしている。
今回の件は、自分で書いた稟議書の存在を忘れていた某さんが、苛立っているかなんだか知らないけれど、私に当たってきたのが発端だ。自分の非力を他人に当たることで昇華するなんて、まるで子供のするようなことではないか。朕は国家なり、のルイ14世もびっくりのトンデモ発言である。

上記のことを心療内科医クマ医師に報告・連絡・相談。
クマ医師も某さんの不遜な様子に呆れていた。

呆れながらも爆笑!
つられて私も爆笑!
二人で爆笑!!

クマ医師と話しながら、それら不条理な状況を、(今回はソラナックスを投入したが)流せる自分を発見できて、かえって良かったんじゃない?とも思えてきた。
これぞ、クマ医師マジック。

「私が気弱だから舐められるのでしょうか?」
と言ったら、
「あなたは自分が思っている以上に強いですよ。芯があります」
と言われた。

ふふ。
決して「強い」んじゃない…たぶん荒波にもまれて「強くなった」のである。

昔の私だったら、こんな一日を「負の一日」として記録していただろう。
でも、今は違う。
どんなに不快な一日でも、「イヤナコト」を一旦押入れに仕舞い、重箱の隅から穿り出した「ヨカッタコト」を虫眼鏡で拡大するというような強かさを持ち合わせていることを自分でも認めることができる。
だから今日の日記も、無事、明るく書き終えることができそうだ。

これもクマ医師のお陰である。


処方変更なし。
パキシル、マイスリー、パリエット。

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追憶の第2楽章

2010年01月14日 21時35分50秒 | Weblog
ヴィヴァルディの「四季」ったら、「冬」の第2楽章である。
(今日、このことを書こうとしていたらNOBLE殿(マイミク)もブログで書いていらしていた。あまりの偶然にびっくり)
「春」が有名だが、私は「冬」、しかも第2楽章が好きなのである。
だいぶ以前、「この曲を聴くと、日本のどっかの田舎の冬を回想する」とこのブログに記載した。
どうしてだろう。
10年ぐらいずっと疑問に思っていたのだが、先日、ついにその謎が解けた。
NHK「みんなのうた」で、この楽曲を使用した歌がある。
そのとき流れている画像が、これまた田舎の風景なのである。
たぶん、これをリアルタイムで観ていた私が記憶に留めていたから、「ヴィヴァルディの冬(第2楽章)=日本の田舎の風景」と相成ったのだろう。

長年のもやもやがやっと消えた。

ヴァイオリン協奏曲集「四季」より「冬」第2楽章/A.ヴィヴァルディ


「白い道」(北原ミレイ)
Minna no uta  - Shiroi michi


アニメバージョンもあるらしい。これは覚えていない。
「白い道」(北原ミレイ)

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「曲げられない女」

2010年01月13日 23時52分45秒 | Weblog
駅に貼ってあったポスターを見て、気になっていたドラマ「曲げられない女」が今日からスタート。
主演は菅野美穂。顔も好きだけど、演技も良い。若い女優で一番好き。

☆ストーリー
荻原早紀(菅野美穂)、 32歳、独身。法律事務所でパラリーガル(見習い)をしながら司法試験を目指しているが9年も惨敗中。周りからは「あきらめて結婚しろ」と勧められているが、彼女は信念を持ち、物事すべてをきちんとしないと気が済まない“曲げられない女”だった。(番組HPより)

番組の中盤まで「こんなもんか」と思い、次回から観るか否か迷うほど平凡なドラマに感じられたが、後半からはテレビ画面に釘付けになった。

まず、「不安や寂しさから逃げないことが生きるってことでしょう?」という早紀の台詞に納得。


そして、早紀が恋人からのプロポーズを断ったあとに、新潟にいる母に電話をするシーンが良かった。

「私、結婚しないかもしれない。孫の顔、見せられないかもしれない…司法試験にも、受からないかもしれない…」

そんな早紀を、母親はあっけらかんと慰め、すぐに
「じゃあね、切るね」
と電話を切る。

もうね。
この様子が…わが身と重なって、号泣してしまった。

上京するときに母親からもらったネックレス(ルビー?)を勉強机に掛け、またひたすら司法試験合格を目指す早紀。
そのとき、彼女がかけた音楽が、マイケル・ジャクソンの「Black Or White


あの曲に合わせ、菅野美穂が真顔で「アォウ!」「ポォぅ~!」

これが個人的にツボだった。
涙から一転。
腹が捩れるぐらい笑った。
この落差が気に入った。
あの1シーンで、このドラマを観続けるだろうという確信に至った。

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春の蕾

2010年01月13日 21時05分36秒 | Weblog
年賀状のあの言葉に、違和感を持ってしまう。
「迎春」
春なんて微塵も感じられないんだけど!
もう、こねぇんじゃね?春。
それぐらい、毎日寒くて体がおかしくなりそうだ。

後輩女子Cちゃんなんて、机の中にホッカイロを売るほど持っている。
「寒いですぅ」
と言いながら、机の下で靴用のカイロをゴソゴソと貼る様子がとても可愛い。
「昔はこんなんじゃなかったんですけれども」
とも言っていた。

私たちは共に栃木県出身者。
勤務地よりずっと遥か北にある地域で生まれ育った。
霜柱を踏みながら登校したクチである。
なのに、二人して、この様はどうだろう。

午後は、社長と副社長に書類を渡しに他の建物へ行った。
スーツの上にコートを羽織ろうか否か迷い、今日は昨日と違って日差しもあったので、頑張ってそのまま外へ出た。
「さぶいよー」
道路を歩きながら、ひとりごちる。
そして、なんとなく道端の木蓮の木を見上げた。
繊毛に覆われた蕾が少しだけふっくらしているのが見えた。
私が寒さで震え上がっている間にも、自然は敏感に春を感じ取って、自分のものにしている。

その感受性の強さに、負けたと思った。

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芳醇な香りと優しい雨音

2010年01月12日 22時22分41秒 | Weblog
ふー…。
今日もなんとか終了。雨が降っていて、なんだか一日中夜みたいな空色だった。
もうすぐ第3四半期決算発表なので、今日は経営成績に関する定性的情報の文言を考えていた。先日のように文がホイホイと降ってくる日もあれば、逆に今日のように「当第3四半期における我が国経済って…結局のところ何なんだべさ…」とどんよりと煮詰まる日もある。今日は天気同様、後者の日だったらしい。
予算作成も後輩女子から2科目を引き継ぎ、なんやかんやと今週もやらねばならぬことがてんこ盛りだ。
一つずつ、丁寧に確実にやっていけばいいんだよな。きっと。

寒い日なのだから、さっさと帰宅すりゃいいのに、やはり家に行き着く前に一杯の熱いコーヒーを飲みたくなる。

雨の日の喫茶店って好き。芳醇な香りと優しい雨音だけの不思議な空間が、さっきまでいた会社とは異次元に感じられる。

そして、コーヒーと煙草と本。
一日をリセットする、私の三種の神器だ。
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私はクマになりたい

2010年01月11日 22時41分10秒 | Weblog
目黒にお買い物へ行った。吉熊の冬服とクマ雑貨を「DEAR BEAR」で購入。このお店はクマ服をはじめ、多種のクマグッズを販売している。クマ好きにはたまらない店だ。蜜壺に溺れるプーさんみたいに、恍惚の表情を浮かべながら一つ一つの商品を手に取り吟味した。

★クマカレンダー2010
→いただきものがどうも気に入らなかったのでこれを買った。一年を共にするカレンダーだもの。気に入ったものにしたい。



★クマファイル
→会社用。内部が3つのシートに区分けしてあるので、このタイプのファイルは非常に便利。



★吉熊の洋服
→着せてみてニヤニヤしてしまうほど似合うではないか。可愛いよ、吉熊。



嗚呼、クマになりたい。そして冬眠したい。

でも先日の帰省の際、
「亮ちゃんはどうしてトロいんだろう」
「野生では生き残れないね、きっと」
と、家族に再三再四そう言われた。行動一つ一つがドンクサイんだそうだ。例えば、ブーツを左右逆に履き、玄関で転けた…とか。

野生は無理でも、妥協案として、動物園で安全に生きるのはどうだろう。
でも園の規律に則った生活は窮屈かもしれないな。ストレスで全身の毛が抜けたというクマもいるし。
そう考えるとクマも楽じゃないのかもしれない。

でも。
やっぱり。

私はクマになりたい。
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時の流れ

2010年01月11日 22時35分53秒 | Weblog
会社の元同期が結婚をしたという噂を聞いた。
彼女が教師になるべく大学院に行くために会社を退職をしてから、もう7年ぐらい経つだろうか。
さっそくお祝いメールを送付したら、返事には彼女らしい元気な言葉が敷き詰められていて懐かしくなった。

2002年。
店から本社に移ってきたのは私を含め4人。
小さな打ち合わせ室で我々はお弁当を食べていた。
無邪気で気楽だった。
あのときの窓から差し込む光の様子や会話の内容を今でもはっきりと覚えている。
一人減り、また一人減り…今では本社組は私一人になってしまった。
店にいる同期は数人いるけれども。

時の流れがもたらす孤独というものに、私は時々息が苦しくなる。
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晴れ着

2010年01月11日 15時57分24秒 | Weblog
昨日の日記で「今日は成人式」と書いたが、今日が成人式だったらしい。昨日見たあのニュースは何だったんだろう。

今年、結婚式に一件呼ばれている。都内の一流ホテルで開催される。もう私なんか一生入場することがないんじゃないかと思う場所だ。
毎回お呼ばれドレスは黒のカクテルドレスなのだが、今回は着物を着たらどうだろうか、と思案中。
準備や開催時期(梅雨)の気温などを考えると萎えるのだが、たまにはいいんじゃないかと。

街に行き交う晴れ着姿の娘たちを見ながらつい考えてしまった。
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