世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「東山魁夷と昭和の日本画展」

2010年01月17日 21時59分55秒 | Weblog


「東山魁夷と昭和の日本画展」(山種美術館)に行ってきた。先月から行きたいと思っていた本展。今日、やっと行くことができた。恵比寿駅から歩いて10分。なだらかな坂道を登っていくと、右手に山種美術館が見えてくる。

東山魁夷の作品との初めての出会いは高校時代。教科書の表紙が彼の絵だった。森林に白馬が佇んでいる静かな絵だった。そして、彼の随筆も教科書の中に盛り込まれていた。絵と同様に柔らかくて綺麗な文章だったのを覚えている。

2009年は東山魁夷(1908-1999)の没後10年にあたる。
それを記念して開催された本展では、魁夷と東京美術学校時代の同級生だった橋本明治、加藤栄三、山田申吾の作品、未更会メンバー〔森田沙伊、山本丘人、杉山寧、山辰雄ら〕の作品も展示されている。

小倉遊亀や上村松園、先日同じく山種美術館で開催された展覧会の速水御舟など、私は日本画が好きだ。本展で展示されている杉山寧も好き。
まさか彼の作品「曜」を今日観られるとは思っていなかった。
躍動的な丹頂鶴の背後にある空の色、そのタッチが杉山寧的で感動。以前、東京芸術大学美術館、ポーラ美術館で観た「洸」の水面の描き方を髣髴とさせる。




さて、東山魁夷。
「京都を描くなら、今のうちですよ」と川端康成に言われて描いた京都の四季。


「春静」
鷹峯の桜。山の緑と桜の紅色の対比にため息。



「緑潤う」
京都の修学院離宮の庭を描いたもの。
この淡い緑にヤラれた。



「秋彩」
小倉山の紅葉。
東山ブルーと黄色と赤色が不思議な空間を奏でていた。



「年暮る」
これを観に来たといっても過言ではない。
本日の目玉作品。
京都のホテルオークラの屋上からの風景。
静かな京都の町並みに、しんしんと降る雪。
観ていると雪の匂いが、耳を澄ますと鐘の音が、届いてきそう。
できることならば、ずっと観ていたかった。
嗚呼、この絵に恋してしまった…。



四季折々の京都を堪能できた。

ちょっと戻って、第一展示室に展示されていた東山作品。

「満ち来る潮」
横9メートルの大きな絵。
迫力満点。
観ていると身を投じたくなる危うさを秘めていた。
撒き散らされた金やプラチナが放つ繊細な光が波しぶきをよりリアルなものにしていた。



「月出づ」
白樺の木々が生い茂る山に、お月様がにょっきり。



数年前に横浜美術館で開催された東山魁夷展よりは規模が小さかったが、とても見ごたえがあった。
ショップで「東山魁夷 大いなる自然への祈り」という本を購入。
どこかで見覚えがある文章。
あ、これ、高校時代の教科書に載ってた…!!!


せっかく恵比寿まで来たのだし、お腹も空いたので、「ラヴァンデリ」にて夕御飯。
グラタンパンとコーヒーが美味しかった。
吉熊も満足。


恵比寿駅東口のお店(アウトドア関係の商品を販売)に佇むクマさん。

大きくてリアル!!
可愛いすぎ。
吉熊も私も大興奮。
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7 コメント

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Unknown (雲母)
2010-01-17 23:49:18
東山魁夷いいですよね~!

私も大好きです。

小室さんは私は、
アムロナミエさんからです^^;
ファンとしては駄目、ですかね?

でも、曲は名曲揃いでバッチグーです^^/

私の中ではTRFやカハラあたりで時が止まっています。
一番すきなのはグローブですよ♪

私の旦那(メガネ)は、洋楽ばっかり聞いていますし、私の不出来の妹はジャニーズ(嵐)ばっかり聞いています。

どこがいいのか理解できかねます!!

いつも寝室で、ビートルズとかカーペンターズの様なダサい曲ばっかりかけていてうんざりッ!

なんかりょうこサンとは話が合いそう!

ただ一つ合わないところは、りょうこさん程、クマ好き、男好きではないことです。。。



嘘です。両方ないと眠れません(笑)
右に、大きなテディベア、左に若い男の子が理想です。

あと私は美人ではないです。
インターネットでボーイズハントしてます^^

旦那は金はあるんですが、あまり満足させてくれないんですよね。。。
しかも誰かと会ってるッぽい。ムム。


りょうこさんはご結婚はしないんですか??




絶対しないほうがいいですよ^^
たまに自分の好きな男性と遊ぶ位が一番です。

子供産むのは良いですが、シングルマザーで十分!


最後にロンドンブーツ、死ね!
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「年暮る」が目に留まりました。 (kojisaka)
2010-01-18 22:05:31
この記事の上から下までざっと見たとき「年暮る」が目に留まりました。
しんしんと雪の降る様子の描き方もいろいろありますが、
ほのぼのしたタッチっていうのかな、
そう感じで描かれているところがいいですね。
気に入りました。
返信する
Unknown (亮子&吉熊)
2010-01-18 23:02:59
雲母殿

寒いですね。雲母殿の住まう地域もお寒いですか?

〉私の中ではTRFやカハラあたりで時が止まっています。
一番すきなのはグローブですよ♪

おお!
私も90年代で時が停止しています。
最近の歌手は全く謎です。
嵐の松潤っていう人は辛うじて…。

globeはファンクラブに入会していました。
「SWEET PAIN」が好きです。

〉嘘です。両方ないと眠れません(笑)
右に、大きなテディベア、左に若い男の子が理想です。
インターネットでボーイズハントしてます^^

おお。
積極的ですね。ネットって便利ですよね。

雲母殿もクマ好きだと知り、ウレシイです。
お話、合いますね。


〉りょうこさんはご結婚はしないんですか??

集団行動ができなくて。結婚は無理かな、と。
将来はマンションで孤独死なのかなあ…と、ぼんやりと考えています。

〉子供産むのは良いですが、シングルマザーで十分!

リアルなご発言!!


〉最後にロンドンブーツ、死ね!

さらにリアルなご発言!!
アムロさん、カッコいいですよね。
いつまでもあの細さと若さをキープできるだなんて凄いと思います。





kojisaka殿

〉この記事の上から下までざっと見たとき「年暮る」が目に留まりました。

私も今回の展覧会では、あの絵が目に止まりました。厳かな京都の冬が胸に沁みます。
冬の京都は行ったことがないので、この作品を見て行きたくなりました。

〉ほのぼのしたタッチっていうのかな、
そう感じで描かれているところがいいですね。
気に入りました。

昭和の日本画の特徴なのでしょうかね。
ああいう色使いの絵画が多かった気がします。

返信する
Unknown (みな)
2010-01-19 01:07:43
りょうこチャンと同じ教科書とみた!!
みなも東山さんの絵すき!!
1月20日からはじまるルノワール展がたのしみなの☆
返信する
Unknown (亮子&吉熊)
2010-01-19 22:10:13
みな殿

おお、同じ教科書ですか。
今読むと面白いです。
当時はつまらないとしか感じなかったのですが。
みな殿の年賀状、シャガールでしたね。
ルノアールも好きです。
返信する
Unknown (出会いましたが)
2010-01-21 16:43:43
素晴らしいブログを読ませていただきありがとうございます。
これからも更新頑張ってください。
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はじめまして。 (亮子&吉熊)
2010-01-21 22:09:11
出会いましたが殿

はじめまして。
書き込み、ありがとうございます。
リンク先にお邪魔させていただきました。
バイクで転倒なさったとのこと、大丈夫ですか?

返信する