世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

状況確認

2021年01月07日 23時47分43秒 | Weblog
昨日は心療内科デー。
寒かったので、駅蕎麦で温まった。


待ち時間4時間。東京都の感染者数が増えたので待合室は空いていたのだが、一人一人の診察時間が長く、結局いつもと変わらない待ち時間だった。
待ち時間中に柳美里先生の「JR上野駅公園口」、読了。様々なテーマが織り込まれていた。でも、どれも無駄になっていなくて消化できた。
頁数が残り少なくなるのを指先が捉える。次第にその指先が震えていくのを感じるほど、終盤が鮮やかで胸が抉られる。頭の中で絵が、音が、広がった。
上野の見方が変わった。そして上野に行きたくなった。



読了の10秒後に名前を呼ばれたので、浸れなかったのが残念。

ドアを開けると三週間ぶりクマ医師がいた。なぜか横の髪が伸びてて肩でバウンドしている。でもそれ以外は三週間前のクマ医師のまんまだった。開口一番「はやぶさ2のリポビタンD、ありがとうございました」と、お歳暮のお礼を言われた。

さて、診察。

仕事もミスが多いし、モチベーションが低いことを正直に言った。
テレビをつけるとコロナコロナ、そればかりで心が萎えることも言い添えた。
医師会の記者会見なんて、いつも偉そうな人がプリプリと怒っていて、見てるとげんなり。恐怖を感じてしまうので、すぐにテレビを消すことにしている。コロナ以外の番組もなんだか虚しく、そして騒々しく思えてしまい、最近はYoutubeばっかり見ている(シューベルトの「魔王」にハマっていることは言わなかった)。
「こんな、楽しみもない、閉塞感に満ちた世界なんかうんざりです。みんなそうなんでしょうけれど。生きている意味を見出せません」とボソボソと言ってしまう。きっとさっき読み終えたばかりの作品が影響しているのかもしれない。
クマ医師、ギョッとしていた。…すまん。今日は優等生でいられなかった。急に押し黙るクマ医師。
ちょっと疲れているのかもしれない、或いはPMSではないかとのこと。喫緊ではないと判断されたらしく、処方変更なしで終了。

最後に涙もろくはないか?と訊かれたが、元々涙もろいし…。先月なんて、はやぶさ2カプセル帰還、ディズニーシーのソアリン、コバケン第九で泣いたっけ。いかにもたしかに健康的である。

処方変更なし
マイスリー、ソラナックス、当帰芍薬散、パリエット、防風通聖散


帰りにまたクマ医師から謎のペットボトルのお茶をもらった(綾鷹なのだがなぜだか外包のフィルムが剥がされている)。
「ありがとうございます。いいんですか?先生の分、あるんですか?」
と問うと、
「大丈夫です。いつも遅くまで待っていただいているので」
と微笑するクマ医師。かわいい。

0時過ぎ、駅前で一服。いつもは多くの人で賑わっているのだが、感染者数が増えたせいか閑散としていた。灰皿を囲む男性数人とロングのダウンを羽織ったガールズバーの女子数十人の群れだ。

急いで帰宅。深夜だったがシャワーだけだとあまりに寒かったため、湯船に浸かった。2時に就寝。


そして本日。
昨日、クマ医師にすべてを打ち明けたせいか、自分の状況が掴めたので、仕事が進んだ。
明日は上司に確認していただき、午後には業者にGOサインを出せるのではないだろうかと目論んでいる。

夕食はアジフライ。熱々でとても美味。

帰る際、いつも店先まで送り出してくれる店長さんに、年始のご挨拶ができた。
今年もよろしくま。

昨日は寝不足だったので、今夜は早く寝たい。