世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「魔王」

2021年01月04日 23時34分45秒 | Weblog
夕食はてんや。上天丼、美味すぎ!!



店を出たあと、駅前の喫煙所で一服していたら夜の街の男性にスカウトされた。
無下に断ることができなくて、つい話し込むことに。
彼は色々とわけがあり、遠く離れた故郷には易々と帰れないそう。
私より年下なのに目尻の皺が濃くてご苦労されたのだなと感じた。
私のブレない空気を察知した彼は、話が尽きると「じゃあ、お互い健康に気を付けましょう」と言って喫煙所から離れていった。



買い物をして帰宅。



酒粕パックは帰省中に妹に借りてとても良かったので真似をした。



柳美里先生の小説「JR上野駅公園口」、やっとゲット!おら、ワクワクすっぞ。

さっき入浴中にチラ読みしたが、面白そう。というか切なさそう…。



体調がイマイチなのだが、明日は取引先の来客があるので這ってでも出勤しなくては。

そうそう、今日は仕事中に無性にシューベルトの「魔王」が聴きたくて悶絶。

Schubert - Der Erlkönig [魔王] (complete version.)


時々、無性に聴きたくなる「魔王」。中学時代の音楽で習った。シューベルト18歳の時の作品らしい。すげー。

ピアノの伴奏、語り手、父、子、魔王の四役を一人で歌う構成。
病気になった息子を医者に連れて行くため、父親は夜の闇を馬で駆けている。
左手の連打は風の音、右手は蹄の音。
高熱にうなされる息子の耳に、どこからともなく魔王の囁きが聞こえてくる。
息子は父親に魔王の存在を必死に訴えるが、父親には風に吹かれる枯れた葉や木々の音しか聞こえない。
そして息子は結局途中で息絶えてしまう。

中学時代、この作品を真似した男子が、掃除の時間に「マイファーザアアア!マイファザー!!」と歌っていたのを思い出す。
そして何もこの作品について男子同様「おもしれぇ歌」としか認識していなかった私。
しかし、甥っ子がいる今、聴いていると胸が痛くなってしまう…。
また、今の状況で聴くと息子の病気が新型コロナウイルスに思えてくる。


この曲のメロディが脳の中で駆け巡るときは、大体がピンチの時。
そう、たしかに多くの年賀状を各部に仕分けしたり、支払いの〆や制服貸与の業務で、今日は軽くパニックだった。

明日は同じシューベルトでも「ます」が流れるぐらいの余裕が欲しい。