世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ハッピーな蟹工船

2008年09月24日 22時27分58秒 | Weblog
ようやく「白蓮れんれん」を読み終えた。
大正天皇のいとこにあたる柳原白蓮が九州の炭鉱の町に嫁ぎ、絶倫で無学な旦那や複雑な人間関係(女中、妾、親戚)にうんざりし、やがて年下の東大生(宮崎龍介)と知り合い、恋に落ちて…逃避行!

姦通罪があった大正時代、この白蓮事件は一大スクープだった。

メールも携帯もない時代に、九州と東京にいる二人が綿密に逃避行を企てるシーン…ハラハラドキドキもんだった。
また、夫宛の離縁状を新聞に掲載しちゃう白蓮の大胆さに度肝を抜いた。

普通の恋愛小説のような甘ったるさがなく、喉ごしが爽やかなのが印象的だった。
さすが、林真理子先生。

主人公の白蓮を客観的に見つめる義理の妹・初枝がシビアでとても面白かった。全体を引き締めていたと思う。

白蓮のいかにも「華族ですが、何か?」という、贅を尽くしたからこそ発生する高慢さにも憧れた。
自分の秘密の恋を打ち明けるに相応しい友達を選り好みする心理とか、現代女性にも精通するんではないだろうか。


優雅な白蓮の暮らしっぷりにはほど遠く、今日の私は蟹工船のような労働をしていた。
でもハッピーな蟹工船。

久々にグラフを作るように依頼された。
社長→吉熊上司→私に降りてきた仕事なんであるが、これが…楽しい。

数字は嫌いだけど、シートを跨がせた表計算作成は大好き。
…大学時代の夏期講習でExcelができずに一人で居残っていた私を知る友達にはにわかに信じがたいだろうが…。

「この件は〇〇さん(私)に投げたから。よろしく」
と吉熊上司に言われ、適度なプレッシャーがあったのも楽しみを膨らませた要因なのかもしれぬ。


全店配布資料の手配、制服の件…忙しかったけれど、充実したとても素敵な一日だった。

明日もがんばろう。
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