世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

紅い秋

2008年09月23日 23時38分10秒 | Weblog
埼玉県日高市にある巾着田へ行く。
ここは曼珠沙華(彼岸花)が有名らしい。
大宮駅で母と合流。
大宮駅の売店でお弁当やら何やらを買ってくれていたもよう。
あと!
吉熊に靴を編んでいてくれた。
母、グッジョブ。

小さくて凝った靴。
とても愛らしい。
吉熊の足が意外に大きかったので微調整。
大宮駅~川越駅の電車内でさっさと調整した母、スゴイ。


川越駅で乗り換え、高麗駅で下車し、バス(1時間に1本)に乗る。
渋滞の末に、巾着田に到着。
まずは腹ごしらえ。
川辺利でお弁当を食べた。
清流と高い空をを眺めながら食べたお弁当はとても美味しかった。





変わった石を見つけては「これ、亮ちゃんっぽい」などと言い、笑いあった。

四角ばった石を見つけ、「これ、パパっぽいね」と母に手渡したら、母は「そうだね」と言いながら濁流にポイした…!
なかなか素早い彼女の行動に呆気に取られてしまった。そして爆笑。


林の奥は…なんか怪しげに赤い。
ん?
鬱蒼と繁った林の床は、一面、赤、赤、赤…!


まるであの世のような雰囲気である。
曼珠沙華自体があまり縁起の良い花ではないのもあり、短絡的にあの世という喩えに結び付けてしまう。



最初はこの花に纏わる縁起や言い伝えなどといった負のイメージが払拭できずにいたが、「世界に一つだけの花~♪」である。綺麗だったら別にいいじゃん!という気持ちになった。


6条の光を宿すのはルビーのカボションだが、曼珠沙華は中心から6個に枝分かれしている。
時々、光の加減によっては濡れたような艶を紅に乗せる。表情豊かな花である。

去年同じ時期にここに訪れた曼珠沙華@巾着田フリークの母もしきりに「綺麗」とため息。

食べようとする吉熊。
駄目ですよ!
この茎は有毒なのですから…!
墓にこの花が散見されるのは、土葬された死体を動物に掘り起こされないように、と。それだけ毒性の高い根っこなんである。

この赤って、遊女の襦袢色に似ていなくもない。
燃える赤っていうか萌える赤…。
ふとそんなことを思った。


こんなに花が密集してるのに、嗅覚に訴えるものがない。不気味である。
しかも曼珠沙華には葉っぱがない。
あとで葉が出てくるらしい。
なんなの、この花。不思議すぎ。


白と赤のコラボ。

曼珠沙華の隣は一面コスモス畑。
超メルヘン~♪
脳内メルヘンの私にはこっちがお似合いかも。
るんるん。




無料シャトルバスに揺られ、高麗神社へお参り。
高麗神社の御祭神高麗王若光は、高句麗(高麗)からの渡来人らしい。
なかなか雰囲気のある神社だった。


西武線高麗駅まで歩く。
人がわんさか沸いていた。
この時期はこうらしい。

池袋で母と梅村の豚カツを食べた。


秋の優しい光の中、素敵な小旅行を満喫できた。
誘ってくれた母に感謝である。母との旅は気を使わなくて楽。まるで一卵性母子である。

こっちの方の大学に4年も通っていたのに、一度も訪れなかった高麗。
魅力いっぱいの場所であった。
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