世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

見られちゃった秘境

2007年06月07日 23時15分13秒 | Weblog
最近、周囲の人間は某案件で席を外しっぱなしだ。
私は一人でお留守番。

時々、●●●ィ~(部長)と目が合う。
切長の爽やかな目だ。
薄くてしなやかな唇とのバランスは抜群である。

…あっ、やっべ。
近付いてきたよ、●●●ィ~。
何頼まれるんだろ。

「〇〇〇〇はどこに仕舞ってあるのですか?」
ニヒル満載で尋問する●●●ィ~。
(あ、今思い出した。この人の笑顔は、NHK「みんなのうた」の「雪祭り」という曲に出てくる郵便屋さんの笑顔に似ているんだ←知っている人は少ないと思われ)。

「こちらでございます」

4番目のキャビネットを開けて指差す私。

ここは「THE・私ワールド」なのであまり知られたくないんだが。
「見ちゃ…いや」と、鶴の恩返しのツウみたいに淫靡に隠してみようか。
でも、そんなことしたらクビだろうな…。
それにしても彼の川口浩みたいな探求心って凄いよな。
興味が向学心とうまくリンクしたら、彼みたいに頭が良くなれんのかな?一体どんな少年期を歩んだんだろ。
…なんて考えていた。

「そうですか。興味があるので、時間を見計らって、ここを覗かせていただきます」

ニヒルな笑顔で彼は去っていった。

彼は私の秘境を見たかったわけではない。
資料を見たかったわけでもない。
きっといつまで経っても「あの件」を放置し続けている私に
「この資料を使って早くあの件に着手しやがれ」
と言いたいんだわ。…なんとなく超確信。

今夜は、どうするべきか一人作戦会議だ。

偏差値差40はあるかと思われる私と●●●ィ~。
彼に納得してもらえる資料を、私は作れるのだろうか。

不安だ。


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頬骨のあたりに宿る情熱

2007年06月07日 23時14分43秒 | Weblog
6/6(水)

久々にサクっと仕事を終えられた。
ふと携帯を見たら妹・芋子から着信アリ。
「飲まね?」
最近、私も芋子もツイていない。
同じ日に、人生の垢を酒で落としたいと思うのは、我々が姉妹だからだろうか。

新宿。
今回も西口の「ザ・ワインバー」(住友ビル50階)。
久々に会った芋子はゲッソリしていた。
芋子曰く、私もゲッソリしたそうだ。
お互い蕀の人生を歩んでいるものね。仕方ないよね…。
本日はスパークリングワインを1本空けた。
二人の話題もグラスで弾けるワインの気泡以上にスパークしていたに違いない。
泣いたり笑ったり…。横隔膜を乱用してしまった。

お互いの間に沈黙が流れると、私達は夜景に目を移した。
足元に広がる夜景は何度見ても感嘆してしまうほどの美しさだ。
宝石箱の中の、一筋のテニスブレスレットのように走る電車。

私の後ろをチョロチョロついてきたあの幼き妹が、いまやデザイナーだなんて信じられない。
私が経験したことがない転職までやってのけた彼女。
ネオンに反射する彼女の、そのゲッソリとした頬骨あたりに逞しさを感じた。

お互い、おばあちゃんになっても、こうして美味しいお酒を飲めれば良いな。


☆ここでクイズです☆
画像は店員さんに撮ってもらった写真。
二人の姿がシルエットのようですが、どちらが妹で、どちらが私でしょうか?


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