世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

クマエール

2007年06月05日 22時32分02秒 | Weblog
帰るときに、卓上にメモを残している。
そうすると翌朝、元気に仕事を開始できるのである。
自作のクマは、描くその日の気分で表情が変わる。
今日は良く描けたので激写☆


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涙味のジントニック

2007年06月05日 22時30分28秒 | Weblog
全く、とんだ一日であった…。
一緒に仕事をしている仲間に売られるとは。毎月、某上司に某社の請求書のコピーをするというルーティンを怠った彼女のせいで、私はとばっちりを受けてしまったのだ。
稟議書コピーのデリバリーから帰ってきた私はさっそく部内のただならぬ雰囲気を感じた。
そして、その場で某上司から事情聴取を受けることに。
ちょっとした公開裁判。
私の弁護人、吉熊上司は生憎席を外していた。

うまく言葉にならず、なんだか面倒臭くなった私は頭が回らなくなった。
結果、全ての悪事が私のせいになった。
コピーを渡し忘れた張本人は知らんぷりで自分の仕事を進めていた。
もしも、私に勇気があったらば
「その件は彼女ですよね」
と彼女を指差していただろう。でもできなかった。

自分の席に着くがどうも納得できない。
よく考えて、自分に非がないことを確信。
某上司と下のフロアで話し合った。

最終的に某上司も分かってくれた。聞くところによると、私の不在中、彼女が一方的に罪を私に押し付けていたらしいことも判明。

許せない!
血が逆流する。
小娘だと思ってナメやがって。

なあなあにしたがる某上司にも腹が立ったが、これは彼の癖なので今から指摘しても無駄だ。
フロアに戻り、仕事再開。

後ろめたさ全開でコソコソとしている彼女を確認しながら、憤慨する気持ちを抑えて稟議書を整理する。
死人にも不在人にも口無し。
ひとつ利口になった、私。
もう、彼女を信じない。
自分の為には他人も蹴り落とす。自分は綺麗なままで良い子ちゃんでいたいと思うばかりに、社会的ルールも曲げようとする幼稚な彼女…。最低だと思う。
仕事上、最小限の会話はするが、あまり深くは付き合わない。そう決めた。

風の噂で聞いたのだが、私の不在中、一方的に悪者になる私を吉熊上司はかばったらしい。
しかも、某上司にたてつく感じで。
それを聞いたとき、私は涙が出そうになった。

もし、私が吉熊上司の立場に置かれたら、私は可愛い後輩たちを守れるだろうか。
自信はない。
でも自分が正しいと思うことを正直に述べ、結果として部下を守れる、そんな先輩になれたらいい。
嫌なことたくさんあった一日だったが、吉熊上司への信頼はより深みを増した、そんな素敵な一日でもあった。

それだけで、いいや。

帰りに立ち寄った飲み屋でのジントニックは、少し涙の味がした。


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