世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

彼の背中

2007年06月28日 23時28分51秒 | Weblog
無事に終わった…株主総会。
途中驚くことがあったが、とりあえず問題なし。
これで夏休みが迎えられる!
この世の夏がキター!
心は既に尾道へワープ!

株主総会事務局員の私は、総会中、議長(社長)の背中の真後ろに座る。
彼の背中はとても大きい。
総会中は、そんな大きな背中をした彼との不思議な一体感の中にいる。
他の事務局員&弁護士は後ろを振り向かなければ見えない。
議長の間違いの許容は、私に委ねられている。
孤独な業務である。
「どうか間違えないで!お願いっ」
…毎年、背中の後ろでひたすら祈る。

演台の縁に両手をつきながら総会を進行させる社長の姿勢は、クマが子熊を守る雰囲気に似ていなくもない。
孤独の中に、守られている安堵感を得る。

私は彼が好きだ。

懸命に会社を築いてきた彼のストーリーを想う。
演台に置かれた指一本一本の節が全てを語っている。
職人時代、悔しかったり悲しかったりしたんだろうなあ。



就職活動のとき、…三次面接は彼との1対1で行われた。
彼は何も言わなかった。

ただ一言
「何か質問はありますか?」
と言っただけだ。

私は経済誌に記載してあった彼の好きな花について
「どうしてお好きなのですか?」
と無邪気に訊いた。

あれが彼と私の出会いだ。

あれから色々と彼に怒られた。
散々イヤミを言われた。
しかし、なんとか彼についていっている。
あの背中を追っている。
クマのようなあの大きな背中を。

彼に好きな花について尋ねたあの日、今日のような不思議な連帯感を彼と共有するなんて思ってもみなかった。

そんなことを思い、今夜は一人酒。

明日の打ち上げの前夜祭ということで。

とりあえず。
お疲れ、自分。


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