世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

物憂げな6月の雨に打たれて

2007年06月22日 22時28分29秒 | Weblog
朝から電車の遅延に巻き込まれた。
1時間半も停車…。
大迷惑。
座っていられたのが不幸中の幸い。
前場開始より、携帯で株価チェックをしながら時間を潰した。

会社の最寄り駅に到着したのだが、やはり大混雑。
ちょっとした葵祭りみたくなっていた。
駅の出口まで人人人…なかなか前に進むことができない。

ふと前を見る。

サングラス、スキンヘッド、複数のピアス、迷彩服、セカンドバッグ所持…そんないでたちのオッサンが機嫌悪そうに佇んでいた。
チョイ悪というか、もはや極悪オヤジってな感じ。
さっきからテラテラと私の視界の片隅で光っていたのは、この頭のせいだったのね。

やがてオッサンが歩くと、モーゼによって割られた紅海の如く、人が彼を避けようとして二つに割れる。
サクサク歩いていくオッサン!
オッサン、偉いよ!
あたしゃ、あなたに着いていくよ!
頭から光を放っているだけある…あなたはモーゼ並の神だ。
彼の背中にピッタリと寄り添い、早々と出口に辿り着けた。
オッサン、ありがと!

駅から会社までは徒歩。
途中から急に降りだした雨に濡れ、ボロボロになりながら、歩く。
10時。会社のドアを開けた時なぞ、もはや感動のフィナーレ!といった感じ。
24時間テレビの終盤、大合唱のシーンといっても過言ではないぐらい…。

●●●ィ~(部長)に、「大変でしたね。お疲れ様」とニヒルに言われたので、「じゃっ!アディオス!」と、そのまま帰ろうかと思っちゃった。

前の部長(60代)は、電車の遅延だろうが何だろうが、遅刻なんて絶対に許さない人だった。
「普段からもう少し早く家を出るべきなんだ」と言っちゃう人だった。
たしかにそうかもしれない。
でも、新部長が指揮する新体制に慣れると、今までの会社生活がいかに古典的だったものかと思う。

あの会社は今後、どのような会社にに変わるのか。まだまだ予断を許せない状況である。私自身、期待と不安でいっぱいおっぱい。


そんなこんなで、社内では一日中「電車、大変でしたね」みたいな話がそこらかしこでなされていた。

某さんなんて、電車に閉じ込められた挙げ句、線路を歩かされて駅のホームに辿り着いたらしい。
なんちゅうか、スタンドバイミー的出勤を体験した彼は
「良い経験でした」
と語っていた。

どうでもいいが、スタンドバイミーの主題歌の出だし、
「♪When the night」
って
「♪便座ない」
に聞こえるよなあ。