世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

交差する共通点

2007年06月14日 21時55分44秒 | Weblog
心療内科デー。

クマ先生「どうですか?」
私「普通ですね。でも、一回だけソラナックスを服用しすぎて眠くなりました」
先生「どんな状況でですか?どのぐらい飲んだんですか?」
私「イライラしすぎまして。量ですか?…あ、怒らないでくださいね。…ふ、普段の3倍です(最後の方はフェイドアウト)」
クマ先生「そりゃ、飲みすぎですねー。あはっ」
私「あはっ…あはあは…」

前回(2週間前)の診察の時は鬱MAXだった私。
パキシル2倍を提案され、びびった。
こりゃ、マズイ。
そして、この2週間、なるべく無駄なエネルギーを消費しないように生活をデザインし、実行してきた。
その立ち直りや前向きな考え方は称讚に値するものです…とクマ先生に言われた。
「誉められれば伸びる子なんです!私」と言ったら、また笑われた。

クマ先生、今日も髪型が乱れていた。それにしても、凄くないか?毛髪が引力に逆らっているよ…。


こうして、パキシル2倍増量は見送られた。めでたし、めでたし。
もうすぐ、クマ先生から卒業する時期も近いかもしれない。
嬉しいのに、なんでだろ。寂しい。
しかし、当分薬とは離れられない。肉体も精神もかなり依存しきっている状態。
まっ、いーか。
仕方がない。人類の叡智の産物である薬にすがるのも、私の定めなのかもしれない。そう思うことにした。

私が通院している心療内科の待合室には、いつも色々な人がいる。

寝ている人
じっと財布を眺めている人
せわしなくキョロキョロしている人
独り言を言っている人普通っぽい人


今日、心療内科に迎うべくエレベーターに乗ろうとした時、見知らぬ女性が私の前にいた。

同じ階へ向かうところから、あの心療内科の患者さんなんだろう。
降りようとするとき、「開」ボタンを押しながら、彼女は「どうぞ」と言ってくれた。
「ありがとうございます」
そう言いつつ、私は降りた。彼女も降りて私の後ろに続いた。
1階にあるエレベーター乗り場には彼女の方が先に来ていたことを思い出した。
今度は私が「お先にどうぞ」と彼女に言って、受付を先に譲った。
「ありがとうございます」
彼女は笑いながらそう言った。

ただ、それだけのこと。
でも、なんだか凄く嬉しかった。孤独の中で同志に会えた気分だ。

彼女も何らかの心の病を背負って、ここに通院しているのだろう。
この狭い雑居ビルの片隅で、出会うはずもない共通点が交差した。
ここが駅や喫茶店だったら、こんなに彼女を印象深く思わなかったはずだ。

私だけではない。
今、苦しいのは私だけではない。

次の心療内科デーまであと約2週間。
明日からも、この気持ちを継続させよう。
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