世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

不思議な引力に守られて

2007年06月11日 22時24分05秒 | Weblog
少々無理をして残業をした。

定時過ぎ。
「今日中に〇〇を終えますね?」
という中途半端な私の問いに
「大丈夫?できる?」
と吉熊上司。

「やってほしい」という彼のさりげない意思表示だ。

終了。
欠伸をしつつ、コンビニ袋をぶら下げて帰宅。暗い部屋に帰る。

疲れた…。


誰に言うわけでもなく、呟く。
床にへなへなと座る。
もう二度と立てないんじゃないかと思うぐらい、地球の引力を強く感じる。
引力に導かれるまま、地下のマグマに到着、っていうか通過しそう…。
行き着く先はどんな国だろう。
ぺルーかな。
昨年、ペルーを旅した母曰く、あの国では幼い子供たちもせっせと労働しているらしい。彼等は疲れるという感情を表情に露呈するのだろうか。
そして、そもそもこの世に疲れない仕事なんてあるのだろうか。

引力に引っ張られつつ、考えてみる。

でも、疲れた脳味噌ではもうこれ以上深くは考えられない。

私は引力に似たチカラで、あの会社という場所に引き寄せられているということだけをただ感じる。
その会社の核にいるのは、吉熊上司に思える。私には。

引き寄せられて
ぶつかって
傷付いて
かさぶたになって
守られて
また引き寄せられて

不思議なチカラに操られて、私は明日も会社に行く。