気がつくと、家の書棚にディーン・クーンツ作品が増えていた、
というくらいにハマってしまい、痛烈な現代社会の皮肉という
側面も見ようと思えばあるのですが、とにかく物語性に特化
させた判り易い文章で、洋書はちょっと…、と思ってる方には
オススメですね。
カリフォルニアにある、他の大都市のような犯罪多発とは縁の
ない、人口3千人ほどの海辺の町で、短い期間に住民の不審
死が続出。夜中にジョギング中何者かに殺された姉の死因を
突きとめるために、ジャーナリストの女性がこの町を訪れますが、
警察はどこか信用できません。
そんな中、ある男もこの町を訪れていました。その男はFBIの
特別捜査官で、じつは数ヶ月前にもFBIの調査が入っており、
短期間で死者が多いことと、その死者はいずれも火葬されて
いたということでした。土葬がまだまだ当たり前という文化圏
において、あまりに火葬が多いというのは、ある事実の隠蔽
工作とも思われます。
そして、FBIのもとに町の住民から手紙が届いたのでした。
退役軍人で、ベトナムで両足と片手が不自由になり、今は
ひとりで介助犬とともにアパートで暮らしている男からで、そ
の男は窓から火葬場を望遠鏡で見ていて、ある不審な動き
をFBIに知らせてきたのです。
町にある、馬の牧場主一家。そこでは、小学生の女の子が
地下室に監禁させられており、両親はどうにも様子がおかし
く、連れの男とともに意味不明な会話をして、女の子は危険
を感じ、家から脱走します。すると両親とタッカーと名乗る男
は逃げた女の子を追いかけてきます。もはや自分の知ってい
る両親ではなく、野犬のような生き物になっていて…
この町は、<ニューウェーブ>社という会社の企業城下町の
ようなもので、従業員の大半はこの会社で勤務しています。
この会社の社長がじつはとんでもないことを住民にしでかし
ていた、という話なのですが、狂気の天才である社長の背景
にはいったい何があったのか、そして彼の目論見とは…
どこか外国の話だったでしょうか、コンピュータゲームに熱中
しすぎて、食事をとるのも忘れて、死んでしまった青年がいた、
という事件(といっていいのやら)があったのですが、なんだか
そのニュースを思い出させる、コンピュータと人間が一体化し
てしまう、とても怖いシーンが出てきます。
理想の人間社会とはなにか。そんなことを考えさせられる作品
でした。
というくらいにハマってしまい、痛烈な現代社会の皮肉という
側面も見ようと思えばあるのですが、とにかく物語性に特化
させた判り易い文章で、洋書はちょっと…、と思ってる方には
オススメですね。
カリフォルニアにある、他の大都市のような犯罪多発とは縁の
ない、人口3千人ほどの海辺の町で、短い期間に住民の不審
死が続出。夜中にジョギング中何者かに殺された姉の死因を
突きとめるために、ジャーナリストの女性がこの町を訪れますが、
警察はどこか信用できません。
そんな中、ある男もこの町を訪れていました。その男はFBIの
特別捜査官で、じつは数ヶ月前にもFBIの調査が入っており、
短期間で死者が多いことと、その死者はいずれも火葬されて
いたということでした。土葬がまだまだ当たり前という文化圏
において、あまりに火葬が多いというのは、ある事実の隠蔽
工作とも思われます。
そして、FBIのもとに町の住民から手紙が届いたのでした。
退役軍人で、ベトナムで両足と片手が不自由になり、今は
ひとりで介助犬とともにアパートで暮らしている男からで、そ
の男は窓から火葬場を望遠鏡で見ていて、ある不審な動き
をFBIに知らせてきたのです。
町にある、馬の牧場主一家。そこでは、小学生の女の子が
地下室に監禁させられており、両親はどうにも様子がおかし
く、連れの男とともに意味不明な会話をして、女の子は危険
を感じ、家から脱走します。すると両親とタッカーと名乗る男
は逃げた女の子を追いかけてきます。もはや自分の知ってい
る両親ではなく、野犬のような生き物になっていて…
この町は、<ニューウェーブ>社という会社の企業城下町の
ようなもので、従業員の大半はこの会社で勤務しています。
この会社の社長がじつはとんでもないことを住民にしでかし
ていた、という話なのですが、狂気の天才である社長の背景
にはいったい何があったのか、そして彼の目論見とは…
どこか外国の話だったでしょうか、コンピュータゲームに熱中
しすぎて、食事をとるのも忘れて、死んでしまった青年がいた、
という事件(といっていいのやら)があったのですが、なんだか
そのニュースを思い出させる、コンピュータと人間が一体化し
てしまう、とても怖いシーンが出てきます。
理想の人間社会とはなにか。そんなことを考えさせられる作品
でした。