晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

北村薫 『覆面作家の愛の歌』

2019-06-09 | 日本人作家 か
あれ、いつの間にかブログの記事に「ジャンル」でしたっけ、
項目がタグ付けに変わったんですか。

そう、そんな変更も気付かずに、先月は1回しか投稿しません
でした。ヒドイハナシデス。

さて、変な前置きやヘタな言い訳などせずに、さっさと読んだ
本の紹介と感想を。

この作品は北村薫さんの初期の作品で、「覆面作家」シリーズ
の第2弾。ざっと説明をさせていただくと、ミステリ誌の編集、
岡部のもとに新人の投稿があり、会いに行くとその人物は「超」
がつく大豪邸にお住いの女性で、まだ若くしかも超絶美人。
そんな「お嬢さま」、天才的な推理力であらゆる難問を解決して
ゆく・・・といった感じ。「お嬢さま」は、家の中ではおしとや
かなのですが、一歩外に出るとたちまち性格が急変します。
本名は(新妻千秋)なのですがペンネームは(覆面作家)。

「覆面作家のお茶の会」では、他の出版社、岡部にとってはライ
バルにあたる同じミステリ誌の編集、静が登場。
千秋に原稿を書いてもらうために家に来て、お土産に人気のケー
キ屋さんのケーキを持参。そこで、このケーキ屋の主人が最近
「修業し直す」といって姿を消したというのですが・・・

「覆面作家と溶ける男」では、下町で誘拐事件が発生し、静の
親戚の男の子も知らない男に声をかけられたというのですが、
その男は車に乗ったままで声をかけて、手紙をポストに投函し
てほしい、と頼んだのです。そして雨が降ってきたら急いで逃
げてしまいます。はたしてその男の目的は・・・

表題作「覆面作家の愛の歌」では、シェークスピア作品の上演
で人気の劇団の人気女優が殺害されます。容疑者は劇団主宰の
演出家、南条。しかし南条には女優の死亡推定時刻には劇団の
スタッフと一緒にいたというアリバイがあり、しかもその女優
は殺される直前に劇団事務所に電話をかけて、その電話を受け
たのは南条だというのですが・・・

ミステリのシリーズものといいますと、回を重ねるごとに敵側
がパワーアップしていって、そうなってくると主人公側ももち
ろんパワーアップして最終的にドラゴンボールみたいに人対人
じゃなくなってしまうといった作品もあったりします。
このシリーズは3作までですので、その心配はなさそう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする