goo blog サービス終了のお知らせ 

非国民通信

ノーモア・コイズミ

連帯を表明しても断られそう

2025-04-21 22:03:30 | 社会

 かつてフランスの週刊新聞である「シャルリー・エブド」紙がムハンマドを揶揄する風刺画を掲載し、イスラム教徒からの激しい抗議に晒されたことがありました。それに対して「Je suis Charlie (私はシャルリー)」と、一部界隈ではシャルリー・エブド紙への連帯を表明するスローガンが盛んに掲げられたものです。これもまた西側諸国の連帯意識をよく象徴する一幕と言えるでしょうか。

 2022年、クーデター政権と反政府勢力の内戦が続いていたウクライナでロシアとNATOとの戦争が始まると、欧米各国は競ってウクライナからの「避難民」の受け入れに手を挙げました。日本政府はパスポートを所持していなくてもウクライナ人を受け入れることがあり得ると答弁していたところですが、日米欧の政財界だけではなく、世界中の庇護を求める難民もまたウクライナへの連帯を表明すべきであったと思います。「Je suis Ukrainien(私はウクライナ人)」と。

 

「女性」は生物学的女性のみ、トランスは除外 英最高裁が法解釈(CNN)

ロンドン(CNN) 英最高裁は16日、同国の平等法で定める「女性」の定義にトランスジェンダー女性は含まれないとの判断を示した。

判決では、平等法の女性という用語について、「生物学的な女性および生物学的な性別」を指すと指摘した。裁判官5人全員一致の判決だった。

今回の裁判では、性別認定証明(GRC)を持つトランス女性が、2010年平等法の女性に対する差別を禁じた条項の下で保護されるかどうかが争われた。

2018年に訴えを起こした英スコットランドの女性運動団体は、保護される権利があるのは出生時に女性と分類された人に限られると主張。これに対してスコットランド政府は、GRCを持つトランス女性は法律上は女性であり、従って法的に保護の対象になると反論していた。

 

 ……そしてこのニュースです。差別主義者が歓喜の声を上げている様子がチラホラ見えますが、どうなんでしょう。色々と考慮すべきものはあるにせよ世の中が長らく男性中心に回ってきたところは否定できない、女性が追いやられてきたところはあるように思います(これに対する是正策には悪手も多い印象は拭えませんが)。そこで「je suis une femme(私は女です)」と、男性もまた女性への連帯を表明したって良いじゃないか、というのが私の考えですね。

 よく「女性ばかりが優遇されている」「男性に対する逆差別が行われている」みたいに言う人がいるわけです。もし本当に女性の置かれた立場が羨ましいのなら、女になれば良いのでは、と私は思います。せっかく「トランス」という概念が多少なりとも広まっているのですから、本当に女性が優遇されていると信じているのであれば実際に女性になってみればいいじゃないか、と。

 ただ結局のところ「元男性」とは「元外国人」のようなものなのかも知れません。先般は中国への憎悪を煽り立てる言論で人気を博していた中国籍の自称評論家が日本国籍を取得し、維新から参院選に立候補する意向を表明したところ、自身の愛読者層から怒濤の誹謗中傷を寄せられて出馬を断念する、なんてことがありました。法律上は日本人でも、「元外国人」は永遠に外国人という扱いが望まれているようです。

 とりわけ大相撲なんかでは「日本出身」という冠が好まれます。角界にはモンゴルなど外国出身で日本国籍を取得した「法律上の日本人」が多いわけですが、「日本人」の定義にトランス日本人は含まれない、出生時に日本人と分類された人だけを日本人として扱っているのが現状ではないでしょうか。男も女も外国人か日本人かも、生まれた後での選択は認められない、生まれた時点でどこにカテゴリ分けされるかは決まっている、現代とはまだまだそういう水準と言えます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 野党共闘 | トップ | 休暇取得の多様性 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

社会」カテゴリの最新記事