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ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

クアトロの羊たちの沈黙

2018年05月18日 | クアトロ・スタジオーネの話

名作「羊たちの沈黙」の中で、クラリスはレクター博士に告白する。
「朝方、仔羊の悲鳴で目が覚めたの」
「牧場に行くと叔父が仔羊を殺していて・・・」
「逃がさなきゃと思って柵を開けたのに、仔羊たちは逃げないの」
「とっさに近くの一匹を抱えて逃げたわ、でも重くて」
叔父はラム肉のために、をしていただけなのだが、幼いクラリスには、訳もなく仔羊たちが殺されていくように映ったのでしょう。
そして「助けたいのに、助けられなかった」という事実が、彼女の精神的トラウマとなる。

クアトロのお客様はクアトロの父に告白する。
「あのワタリガニのパスタが食べたいと思ってクアトロに行ったの」
「すると、もうワタリガニが消えていて食べられなかったの」
クアトロは、旬の美味しさを数量限定ながら提供しただけなのだが、お客様には訳もなくおすすめパスタが消えていったように映ったのでしょう。
そして「食べたかったのに、食べられなかった」という事実が、お客様の精神的トラウマとなる。

しかしクアトロは、バスク地方の名産の羊のチーズからなる「プティ・アグール」を用意していた。
この羊のチーズの美味しさは、きっと沈黙の内にワタリガニ・ショックを癒やしてくれることだろう。



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