イタリアとオーストリアの国境にある山岳地帯のカルニア地方。
そのカルニアの山奥で作るチーズに“カルニア・アルトブット・ストラヴェッキオ”と云うハードタイプのチーズがある。
スイスの山のチーズやパルミジャーノ・レッジャーノのように、長い冬を越すための栄養源となる硬質チーズだ。
このカルニア地方には、色々な言い伝えや伝説も多い。
その中に、15世紀にドイツ人の落ち武者が住み着いた村などもある。
ひっそりと山奥に身を隠す落ち武者達もこのチーズで冬を越したのだろうか。
このチーズを口にすると、まず爽やかなグレープフルーツのような柑橘系の風味が漂う。
その後に、硬質チーズらしい深いコクのある味わいが素晴らしい。
ここに、北イタリアの白ワイン・ガヴィを合わせてみるとこれがとても美味しい。
落ち武者もこのチーズとワインで癒されたのだろうか。
不思議な味わいのハードタイプのカルニアと云うチーズ。
物語と共にクアトロで味わってみよう。
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