愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

室生寺 軍茶利明王(ぐんだりみょうおう)磨崖石仏/他

2006年06月04日 | 石仏:奈良

室生寺には何度となく足を運んでいるが、いつの季節に行っても、自然美の中に森閑とあるたたずまいは参拝者をあきさせない。

女人高野として又石楠花の古刹として名高く、見るべき古仏もたくさん居られるが石仏に関しては余り見るべきものが無い。

檜皮葺きの美しい金堂の右手にある鎮守社の傍らに杉の巨木があってその根元に珍しい石仏が有る。

軍茶利明王(ぐんだりみょうおう)磨崖石仏で像高約1m、10本の腕を持つ異様な姿です。

享保年代の銘があり、江戸期のものです。

室生寺を龍穴神社に向かうとすぐに室生川を跨ぐ橋があり、みぎてに郵便局がある、その室生川の対岸の岩肌に、地蔵菩薩坐像磨崖石仏が有る。

多分ほとんどの観光客も目を留めたことは無いような場所で、ほとんど何の案内書にも掲載されてなく、地元の人だけが知っているだけかもしれない。

近づく方法が有るのかもしれないが、見つからなかったので対岸からの望遠撮影に頼らざるをえません。

最初対岸の岸辺の岩壁を探していたのですが、山肌のかなり高い場所で、木々のえだにかくれてかなり見つけにくい。

像高1.8m室町後期の作だそうです。

その横には恵比寿神が刻まれているそうですが確認できません。

ちなみに室生川に架かる橋は恵比寿橋というそうです。

撮影2006.4.23

場所はここ。