愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

室生の石仏-2

2006年06月06日 | 石仏:奈良

室生の集落は室生寺を見下ろす山の中腹に家々が点在している。

集落から見下ろした室生寺

室生の里

仏隆寺からの室生古道がが集落の間を縫っており、風向明媚な山里として知られているが、この街道沿いに石仏を訪ねた。

山里を抜け山越え道に進んでいくと、左手に真新しい地蔵堂が建っていて其の中に像高1mばかしの地蔵石仏が居られる。

以前は茅葺き屋根の風情ある地蔵堂で在ったらしいが、最近改築され風情は損なわれてしまっていた。

地蔵石仏は江戸時代のもので、石仏の腰の部分で断裂していて、腰折れ地蔵と呼ばれている。

それより少し奥に進むと道沿いの小高いところに小石仏が数体並んでいてその表情が面白い。

取って返し、室生の集落のてまえに「西光寺」が建ち、無住のひなびた佇まいを見せている。

古道に面した境内に写真の様な巨樹、樹齢約300年「城之山枝垂桜」が植わっており、本堂を背にして等身大の丸彫りの地蔵石仏がおられる。

表情がおだやかで、知人の誰かに似ているような親しみのある顔立ちが懐かしい石仏です。

撮影2006.4. 30

場所はこの辺りです。