愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

伊賀市 笠地蔵石仏

2006年06月17日 | 石仏:三重

前回に紹介した、見届け地蔵から直ぐ近く、国道163号線の三軒家交差点から伊賀方面へ走ってすぐ、右手に陶器を扱う小さな店らしきものが有る。

その手前にガードレールの途切れた場所があって、小さな谷川に下りる小道をすすみ、谷川をわたる小橋を越えた所にこの地蔵堂が建っている。

今にも朽ち果てそうな地蔵堂の中に、花崗岩の自然石に半肉彫りされた等身大の地蔵石仏が、頭上に四角い反りの有る屋根型の笠石を乗せて立っている。

この石仏の前を、奈良と伊賀を結ぶ伊賀街道が通っていて旅の安全を祈願したものだろうと云われています。

鎌倉期の造立、今は人の通りも途絶えて、草深い地に有るが手向けられた花は新しく、忘れ去られてしまっては居ないことが伺える。

撮影2006.5.6

場所はここ。