愛しきものたち

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守山市 西隆寺の石仏

2006年06月02日 | 石仏:滋賀

滋賀県守山市に西隆寺という茅葺の本堂が珍しい古刹がある。

国道8号線から、琵琶湖大橋へと続く道路へ入って、新幹線と東海道本線の間の右手道路脇に有るので迷うことは無い。

茅葺の本堂に向かって左手が墓地に成っており、そのなかに二体の優れた阿弥陀石仏が有る。

一体は本堂の前に有る鐘楼の前、墓地への入り口にあたるところに高さ1.3mの花崗岩に舟形を彫りくぼめ

像高68cmの阿弥陀坐像を半肉彫りしたもので、やさしい顔の表情がよく、背景の鐘楼とよく似合っていかにも石仏としての風情がある。

南北朝時代の像立。

もう一体は古いの墓地の真ん中あたりに、本堂を背にして置かれている。

高さ1.6mの花崗岩を舟形二重光背にした中に阿弥陀坐像を半肉彫りにしている。

像容は少し風化が進んでいて、顔の表情までは良く判らないがプロポーションがよく力強く、座った膝の張りにも安定感があり、鎌倉後期の像立。

このほかにも小石仏や、石造物に見るべきものが多く有る。

撮影2006.4.16

場所はここ