前回紹介の玉泉寺本堂の横手から寺の裏手に廻ると大きな古い墓地になる。
古い墓地の入り口と思しきところに石鳥居が立っていてあの世と現世の結界を意味しているのだろう。
僕の山城や、大和方面の古い墓地ではしばしばこのような景色に出会うことが有る。
墓石のところどころにも小石仏が点在していてここはまさしく石仏のパラダイスの感が有る。
右手の山裾側、奥の方に一期は目立つ等身大の石仏がずらりと並んでいる。
いずれも一石花崗岩に光背と像を半肉彫りにしていて、六観音をあらわしているかのような並び方をしています。
右から馬頭、十一面、如意輪、不空羂索、千手観音、その後ずらりと地蔵が並んでいるように見えますが、それでは五観音で聖観音がありません。
苔生し崩れ果ててしまっているのか?枯葉に埋もれているのだろうか??
ずらりと並んだ地蔵は如何見ても六体地蔵のようでした。
またその左手通路脇の木立の下にも古式の阿弥陀が何体も並んでいたりして石仏ファンにとってはまさしく見逃せない場所です。
なぜここに、こうも多くの石仏が有るのだろうか??
撮影2006.12.10