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せっかく、慶州まで来たのだから、ちょっと無理してでも此処はなんとしても訪れておきたかった。
韓国通の知り合いに紹介してもらったあちらの人に無理を云い、慶州市内から車で約1時間弱かかるこの良洞里民俗村 に案内してもらった。
村自体ががユネスコ世界遺産に登録されている韓国朝鮮時代の典型的な両班村でもう日本では失ってしまった懐かしいふるさとの匂いも感じることが出来る。
まるでタイムスリップしたような佇まいとわたる風のにおいは遥か昔僕が物心つき始めた頃の農村を彷彿とさせてくれる。
村は150軒余りの瓦家と藁葺屋根が混在した農村で、特に丸みを帯びた藁屋根にはなんとも云えない郷愁を感じてしまう。
石をはめ込んだ土塀、其の上の草屋根・・・。
日本で言えば何に当るのだろうか??中には大きな石碑の様なものが祀られていた。
子供は何処でも一緒、かわるがわる中を覗き込んでいる。
此処は観稼亭、「穀物が良く育って子孫が無事成長するように・・・」とか??
観稼亭付近の高台より・・・・向こうに見える立派な建物は香壇(ヒャンダン)
香壇(ヒャンダン)は高級官吏が母親の為に建てた別荘のようなものか??。
瓦屋根民家と藁屋根民家、この集落は豊かな集落だと思った。
集落の一軒で手作りお菓子を買って食べた、10個入り、3000ウォンだったかな??
此処は心水亭(シムスジョン)と呼ばれる東屋。
集落は時間が止まったような懐かしさを見せてくれる。
片田舎の農村だった僕の生まれた土地がそのまま甦ってきたような・・・そんな音とそんな匂いのする空間でした。
撮影2010.10.15