愛しきものたち

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生駒市 東山墓地の石仏

2014年11月02日 | 石仏:奈良

生駒市東山墓地、大きな無縁塔の中に積まれた石仏さん達。

 東生駒駅より、南へ500m程、対面に生駒山を見渡す丘陵斜面にある古く大きい墓地・・・・かっては郷墓だったのだろうか??現在生駒市の火葬場も併設されて居る。

墓地の北入口から入ると大きな無縁塔が有り、頂上に宝筐印塔を据え、その下周りに様々な古石仏が積まれて居る。

頂上付近には十三仏種子板碑、室町後期の天文十六年(1547)の銘が見える。

南面上部には笠を失った細長い笠塔婆が見られ、鎌倉中期の文永10年(1273)銘が確認されている。

高さ160cm、上部に定印阿弥陀坐像を配し、その下部に月輪内のキリークを薬研彫りで刻み出す。

笠を欠損するとも奈良県下第四番目の古笠塔婆です。

東面には特徴のある三尊石仏・・・・・にこやかな笑顔が印象的な石仏さん。

高さ65cmの山形石中央に二体の阿弥陀立像と地蔵立像を半肉彫りで刻み出す。

どこからどう見ても室町後期の造立。

この無縁塔には他にも多くの中世仏が見られます。

撮影2012.6.3



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