穴太の町外れ、下坂本盛安寺墓地に立つ石仏さん。
前回紹介の石薬師堂から北へ約300m足らず、穴太積の石垣に守られるようにして天台真盛宗の盛安寺がある。
重文の木造十一面観音立像や長谷川派の極彩色障壁画などが有って訪れる歴女も多い。
本堂脇の墓地に入ると先ず目に付くのがこの石仏。
山形自然石に浅い舟形を彫り沈め、中に蓮台に坐す定印の阿弥陀如来坐像を薄肉彫りで刻み出す。
蓮台下方には供養者??と思われる蔵も刻まれている。
像高50cmばかりだろうか、中世仏のような気位や力強さは失せた江戸期の造立??
真盛宗は元々石仏好きの宗派・・・、墓地入口片側にも板碑状石仏。
彫りが稚拙なのか??それとも風化のせいか殆ど像容も定かでは無い。
しかしなかなかの風情です。
撮影2011.12.4