この家はお袋の実家の近くの名家、子供の頃から良く知っていたが、昭和の後期、これと良く似た以前からの大和棟を取り壊し、以前と同じような大和棟茅葺き屋根を新築した。
まだ若かった僕には驚きだったが、今は亡きこの家の当主が大和棟茅葺き屋根の良さを誰以上に良く知って居たのかも??
山城盆地を東西に切り裂く様に流れる木津川西岸域、木津川に架かる山城大橋を国道307号線で西側に渡り切り、道成に進めば真正面のこんな景色にぶち当たる。
車窓から右手を見れば鋭角を成す妻部、棧瓦葺きの落ち棟には煙り出し舘。
裕福な経済力の証か、長屋門の奥に切り立つ茅葺き大和棟。
現代建築とは思わせない程の景観を醸し出してる。
もう築後30年以上、屋根の傷みも目立ち、そろそろ葺替え時・・・
まさかカラートタンで覆ってしまうことは有るまいが・・・。
下り瓦の棟に付けた鳩の縁起瓦は子孫繁栄の呪物だとか・・・。
山城の大和棟民家には其れ程の高塀は見られない。
撮影2013.2.16