愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

京都府宇治田原町  岩山の茅葺き民家―2

2013年02月15日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)京都府

宇治田原町岩山集落は南面する山肌斜面に裕福そうな門構えの民家が50軒ばかし軒を並べる。

前回紹介した辻より民家が建ち並ぶ集落内の斜面を登れば中程にこの茅葺き民家が見られる。

集落入口には大きい雙栗(さぐり)天神社の標柱・・・傍らには道路を跨いで集落を守る「勧請縄

集落はどの家も斜面に石垣を積み上げ宅地としているが、どの屋敷も大きく豊かな集落だと感じられる。

雛壇状に建ち並ぶ民家にたった一軒残った茅葺き民家。

山城地方の一般的な百姓屋・・・・、昭和30年代までは我が家の周りも全てこれと良く似た茅葺き屋根だった。

外観は昔のままだが中身は随分と改造されたのだろう?玄関袖側は洋間風にも見える。

カーテンは降ろされた侭ですが現在もお住まい・・・・、しかし主人の話だとそろそろ屋根の葺替え時、しかし今回は葺き替えない積もりだとか??

屋根屋さんも居ないし、葦も手に入りにくいとか・・・。

この茅葺き屋根も最早風前の灯火・・・いつなんどき失くなっても不思議ではない。

裏側、砂糖菓子のように小雪まぶしの茅葺き屋根はやはり大分傷んでいた。

撮影2013.2.9