愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

大阪府富田林市 寺内町(じないまち)

2013年02月23日 | 街道街並集落 景観 

こちらも白壁は目立ちますが少し雰囲気が異なり寺を中心として栄えた富田林 (とんだばやし)市の寺内町 (じないまち)です。

大阪府南東部の南河内(みなみかわち)地方に位置する寺内町、戦国時代の真最中、興正寺別院 (一向宗・浄土真宗)を中心に宗教自治自衛都市・寺内町 (じないまち)として開発され発展、今も戦国時代の町割を留め、江戸時代中期以降に建てられた民家が約40軒、往時の姿そのままに保存継承されています。 

国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、まるで映画のオープンセットのような・・・まるで時代をタイムスリップした気分にしたれる。

その中心を成すのは地元の人からは御坊さんと呼ばれ、親しまれている真宗興正寺別院「富田林御坊」です。

中でも威容を誇るのが明治時代の明星派女流歌人・石上露子(本名 杉山タカ)の生家・・・・・富田林寺内町の創設にかかわった旧家の一つであり、江戸時代は造り酒屋として栄えました。

現存する家屋は寺内町で最も古く、江戸時代中期大規模商家の遺構として国の重要文化財に指定されています。

現在、富田林市が維持・管理しており、内部野見学も可能です。

城之門筋辻之奥谷家住宅・・・重厚な本瓦葺きに煙り出し館を載せ独特な妻部を持っている。

往時屋号を「岩瀬屋」と言い、材木商を営んでいた。

道を隔てて建つ「東奥谷家」、奥谷家2代目の子孫で油屋を営んでいた。

奥谷本家と良く似た構えに成って居ます。

御坊鼓楼に対面する杉田家住宅、屋号は「樽屋」と称し油商を営んでいたらしい。

新しく塗り替えられた白漆喰が眩しい。

筒竹の出格子がなんとも懐かしい仲村家住宅の佇まい。

この町は一瞬、異空間への扉を開けてくれるような気さえした。

撮影2008.1.13