井内の棚田は東温市の南側、霊峰石鎚山系と連なる皿ヶ嶺連峰の深い山懐に有って、僕流に云えば四国らしい棚田です。
愛媛県の松山市は誰もが知っているだろうが其の東隣に位置する東温市(とうおんし)は多分県外の人間にとっては馴染み薄、全く聞きなれない。
調べて見ると平成16年9月21日、重信町と川内町が合併し誕生したと有るが其の重信町と川内町も殆ど知らない。
遥か下界に街を望む天上に拓けた棚田、其の規模は大きく山肌一面に広がり谷筋に沿って麓から上へ上へと蛇行した道路が延び、棚田内にはいくつもの集落が点在しています。
これを見れば四国山中集落だとわかる石垣段々のところどころに民家が散居、其の周りを棚田や棚畑が埋め尽くしている。
井内谷を県道210号線でどんどん高度を上げていくと北間辺りから道路はつづら折れに成る、この辺りで海抜約400m、萱葺き民家の屋根越しに対面斜面の黒岩、中野の棚田がみえる。
仲屋辺りだろうか??石積棚田の畦にヒガンバナ。
少し道成りに高度を上げていくと「成」辺りからも眺望が楽しめ、対向斜面の棚田が下に見える。
海抜約450mと云ったところか・・
大平辺りから見た「成」の棚田が美しい。
更に道なりに高度を上げると大平集落、この先道なりにはもう民家が存在しない。
海抜、約500m、向いの棚田は遥かかなたに小さく見える。
四国山中集落、棚田の収穫は早く九月中旬には殆ど終わっていて刈り取った株元からは実ること無い2度目の青稲が吹出している。
撮影2010.9.24