笠間川沿いに室生口方面に大和高原を下っていくと自生鈴蘭
の南限だと言われている辺り、向淵(むこうじ)の集落に出る。
集落の県道に有る産直販売のお店の近く、県道から少し下がった川沿いの一角にそれと解る小さなお堂が見える。
石仏はお堂の中に安置されており前には祭壇がしつらえており全体像を完全に収める事は出来なかった。
穴薬師と呼ばれているものの、実は三体地蔵で石を積み重ねた石龕内の奥にある。
石仏は、径約2mの八角形の石棺の蓋石を利用した厚肉彫りで、中尊の像高152cm、左右に90cm地蔵立像。
建長6年2月30日の銘が確認されており、鎌倉中期の地蔵石仏として貴重な仏様であると言う。
この、向淵には奈良時代の磨崖石仏である飯降の石薬師も有る。
現地のお堂までは辿りつきましたが、どうもアポなしでは見ることが出来ないようでお堂の奥には布がかけられていてその存在すらわかりません。
書物に依ると大火によりひどく痛んでいるらしいが奈良時代の特徴を良く残していると言う。
今度行くときは何とかアポを取ってお会いしたい。