Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

福島一号機制御室の英雄たち

2011-03-26 | マスメディア批評
話しは後先になるが、今回の事故で当初から問題となった福島一号機のGEの設計士の談話が載っていた。マルガレート・ハーディング女史がロンドンのジャ-ナリストで「ネーチャー」のブラムフィール氏に語った内容である。そこで、彼女は地震発生時に一号機の制御室にいた東電の管制官の判断を賞賛して英雄としている。

つまり、地震直後に迅速に対応したようなので、更なる大事故が防げたと言うものである。具体的には、電源が切れるブラックアウトのあと冷却システムが不能となり、圧力・温度共に急上昇して50トンに及ぶウラン燃料が完全に破損する事態だったと言うのである。最初のパレッツが高炉の底に落ちて溶解をしだした、この時点が分水嶺であったとする。この時点でなにも対応出来ていなかったならば、既に制御棒で核分裂は抑えられていたに関わらずその量から更に大きな発熱をして危険な状態に至っていただろうとされる。

そこで、全く盲滅法に消防車のポムプで水を注入してはどうかと言うアイデアが管制官に浮かんだのだと。しかし、もはや高炉のなかの圧は高く、水は炉には至らなかった。そして地震発生後24時間たって空気を抜くことで炉内の圧を下げたのだと。そして、燃料棒の酸化による水素ガスから建屋を完全に崩壊する爆破となったことをシュミレーション通りに示している。その後、他の原子炉も同じようになることは想定内であった。

ザッケーローニ監督の会見を観た。明らかに見えない敵に怯えている。今後東京で試合をやるとかになれば病気を理由に全日本のコーチを辞去することは間違いないであろう。全日本チームの最大の敵は関東での試合だろうか?国立競技場などは今後数年間は国内試合向けの地方競技場としてしか使えない。東京には大物はよほどの物好きでない限り誰も行かない。



参照:
Die Helden aus Reaktor 1, Vor der ersten Explosion wurde Schlimmeres verhindert, FAZ vom 25.März 2011
Margaret Harding: 'Everyone involved in nuclear science and technology is committed to a culture of safety' (CNN)

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本人よ、恥じを知れ! | トップ | 共同体に警報が鳴り響くとき »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コピペのご報告 (matsubara)
2011-03-28 06:00:48
この記事をコピーさせて頂きますので
ご報告と御礼を申し上げます。
返信する
内容は変わりませんが (pfaelzerwein)
2011-03-28 15:24:02
内容は変わりませんが、少々、正確を期して、読みやすくなるように訂正しておきました。
返信する

コメントを投稿