Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

BLOG版「伝言ゲーム」

2005-11-25 | 雑感
映画バトンを頂いて、質問を列記すると以下のようだ。これを以前頂いた音楽版と比べてみる。大分違うので調べてみると、英語では音楽版と殆んど変わらなかった。映画は、普通PCに保存されている事は少ないので、質問の内容が伝言されるうちに都合に合わせて変わってしまったのであろうか。音楽産業に比べると映画産業はこれで一安心である。部分的に質問が不完全になっているのも面白く、質問や指令の仕方も不明瞭になっていて調査などの利用には適さない。


1. 初めて映画館でみた映画

ディズニー映画の複数が記憶に上る。それらの質や内容を逐一振り返る事は出来ないが、メリーポピンズなどは印象に残っているのかもしれない。今でもテームズ河を遡りながらヒースローに着陸すると、独特な感興があるからだ。


2. 最後に映画館でみた映画

北野武監督「ソナチネ」、若しくはジャパニーズ・劇画アニメ。前者はドイツ語字幕付き、後者は英語ドイツ語字幕付き?双方に共通しているのは、ハリウッドのニュー・アメリカン・シネマとか「タクシー・ドライヴァー」への流れに通じるような暴力シーンと乾燥した雰囲気作りであった。殺伐とした社会を投影しているのだろう。


3. 心に残りつづける映画

映画館ではないが会場で最後に観た、アーノルド・ファンクの「山との戦い-氷と嵐の中で」が最も印象深い。1920年代のノイエザッハリッヒカイトの芸術運動を語るときには欠かせない映画。その表現力は、永遠に色褪せない力強さがある。これに比べると第三帝国下の宣伝名作映画が如何に陳腐で月並みな表現に終始して、独創性がないかが判る。


4. 愛する人とみたい映画

チャップリンやジャック・タチの映画よりも、映像の美しく且つ会話が美しいフランス物が良さそうである。情愛の機微の表現に秀でた物が良いが、芝居やオペラでは気にならないドラマティックな筋運びが、往々にして映画を大雑把にする。現実の日常に感じられるような細かな機微を劇映画が十分に表現出来ていないことが多い。

作曲家のヨハネス・ブラームスがオペラを作曲しない事について語った、「ドラマの全てを作曲する必要は無いのです。…本来演劇的である対話に、各幕を通して音楽の伴奏付けをつけようとするのは、音楽にとっても野蛮な要求だ。」と言うのは映像表現にも当てはまらないだろうか。融通の利かないカメラワークは、折角の台詞や一瞬の値千金の表情を壊してしまう事が多そうである。

山田洋次監督「男はつらいよ」シリーズには、そこで切り取られる空気が湿っぽいとは言いながら、そのような感情描写に成功している場面がある。要は監督の腕次第か。小津安二郎映画には、このような繊細な恋愛感情は描かれていない。反対に黒澤明の羅生門などは、描写は面白いが余りに懐疑的過ぎて映像も余り感心しないので、この目的には合致しない。


5. ホラー映画

質問の趣旨をその定義とすると、SF系、サイコ系、パニック系、ポルターガイスト系、アンチキリスト系、殺人鬼系、異文化系、伝説系と数限りない。TVで観るには手軽で、つい目が離せなくなる。しかし映画館で観ようとは一切思わない。


6.バトンをお願いします。

何本でも好きなだけ持っていってください!


参照:
BLOG版「幸福の手紙」 [雑感] / 2005-06-24
映画監督アーノルド・ファンク [ 文化一般 ] / 2004-11-23

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2 コメント

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どうもありがとうございました (jyakuzuregawa)
2005-11-25 09:26:37
音楽版バトンと比較までして頂き、恐れ入ります。

 バトンもクリスマスや調味料、お酒バトンまでいろいろと種類が豊富なようです。

 そういえば、きのうドイツの「貴腐ワイン」をほんの少し試飲しました。

私のような素人が味見をしても、美味だとわかりました。

もう私のブログは閉めますので、リンクをはずしてくださるよう、お願いします。

 
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酸・アルコール・糖のバランス (pfaelzerwein)
2005-11-25 16:34:54
如何致しまして。



ある価格帯以上で出ている、ここで言う高級ワインは、大抵は貴腐ワインです。シュペートレーゼといわれるワインでも貴腐ワインで辛口仕立てになります。干し葡萄状態になって糖分が充分になっても、アルコールを少々高く設定すれば良い辛口が出来ます。



甘口貴腐ワインは、アルコール度と香りが下がります。ですから優れた甘口を見つけるのは容易ではありません。酸・アルコール・糖のバランスが難しいのですね。

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