Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

639馬力、最高時速315㎞

2018-10-07 | 雑感
車の塗装剥がれ修理前半を行った。後半は明日だ。以前直した手前のところが剥がれて錆が露出した。反対側はドアが事故で押されたままだが、こちらの方が気になるようになった。そこで前回使った道具類や材料を点検した。一年前である。そこで剥がれ掛けた部分も落として、やすり掛けした。前回はここまででもびくびくしてやった。結果が酷いことになるかどうか皆目判らなかったからである。今は判断がつく。急いで下塗りまで終了した。日曜日にフランクフルトに出かけるときに塗れて乾いていたら良いなと思う。下塗りしただけでも一安心だ。その隣も剥がれかけてきているが瞬間接着剤で誤魔化しておく、限が無いからだ。

もう限度なので、前回マンハイム支店に行ったときに試乗の話しをしておいた。発注すると納車まで四か月ほどは掛かるそうだ。次車はハイブリッドで最後のオットーエンジンの車となると思う。そしてハイブリッドのお陰で出力が増加していて、オットーエンジンの方は今までよりも小さめで良いことになっている。今までの経験から同じ車種ならばエンジンの大きい車の方が色々な意味でお得だと思うのだが、今回上位の車を見るとV8四リッターで639馬力、時速315㎞までになっている。流石に、これは資金が有る無しに拘わらず、価格を見る前から無用な車だと判る。

こちらに来た頃はアウトバーンも今ほどに混んでおらず、追い越し車線を走る車種が限定されていた。一般的にポルシェ、メルセデス、BMWでそこにAUDIのR8が入って来て、一挙にそれらをフェラーリが抜いていくというヒラルギーがあって、それ以外はあまり邪魔をすることが少なかった。それが今はどうだろう、訳の分からない東欧産の車までが追い越し車線で200㎞を出している。だから高級車でぶいぶい言わすという状況とは遠い。つまり時速300㎞で走れる距離は数キロも行かない。直ぐに急ブレーキである。だから全く価値が無いのである。その経済的な損失や環境への影響を考えれば最高速度はそれほど役に立たない。精々250㎞で巡行可能ならば殆ど抜かれること無く、追い越し車線だけで走る抜けれる ― しかし恐らく最近の走り方からすると初期の慣らし運転を終えても、節約運転から抜けることは無いのではなかろうか。勿論馬力があった方が高速域での加速が違うだろうが、そんなに早い車だけが走っている訳ではないので、精神衛生上も良くないのである。なによりも不経済だ。

ということで、次車もエンジンの容量はほとんど変わらないだろうと思う。それでもハイブリットの為かターボ化が進められていて、その癖のある吹き方に感心したことが無いので、兎に角試乗させてもらう。なによりも昔やっていたようなブレーキとアクセルを交互にペダルするような運転はもうしたくはない。なにも得しないと気が付いたのは、今の車の前の車に乗っている時に今の車に抜かれたからだ。結局巡航速度が高いほど価値があると漸く理解した。快適に目的地に早くつくこと以上の前提条件は無い。

それでもそこまで車に投資するなら車内ノイズキャンセリングシステムまでは求めないが、静寂性が欲しい。最終的にはイヤフォーンをするとしても車の振動こそが重要になる。だから試乗する時にはイヤフォーンでテストしようと思っている。

マーラーの交響曲一番の録音を聞いた。クラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団の演奏である。このシリーズはお気に入りでデジタル録音のこれを安売りで拾ったのだ。今回久しぶりに真面目に聞くと、今まで持ち続けていた印象と異なる面にも気が付いた。一部のアゴーギクとか、ダイナミックスの設定など根拠の分からない部分があった。恐らく、その指揮者が見切り発車のようにして本番で打って出る弊害が録音においても出ているのではなかろうか?プロデューサーもそれを指摘して直させるまでの制作はしていないのだろう。それは指揮者の個性としても、もう一つこうしてデジタル録音で再生してみるとテョッティーの鳴りが、今一つ明晰でないと思った。当時はまだショルティーの交響楽団だったから、その明晰さ明白さには至っていない。これは現在キリル・ペトレンコ指揮のベルリナーフィルハーモニカーにおけるサウンドの課題とも似ているのだが、少なくとも当時のその鳴りは芸術的に完成したものではなかったのを確認した。



参照:
手作業での車の塗装 2017-09-01 | 生活
乗り逃げ切れるように算段 2017-08-28 | 雑感

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