Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

真夏の朝の騒がしさ

2019-07-26 | アウトドーア・環境
朝のうちに何とか走れた。銀行に立ち寄る用事があったので、いつものコースを走っても良かったが、パン屋が開くまでまだ十日ほどあるので、久しぶりに近所の葡萄山の上に出かけた。遅くなったので陽射しは充分だったが、谷筋は風が抜けるのか日陰で比較的条件は良かった。それでも外気温は摂氏24度であり、殆ど限界域である。

夏の朝の山道は騒がしい。地面にはハエが集って真っ黒になっていて、森の中も獣や鳥が動き回っている。走っていても羽音が、自身の足音よりも大きく、そこら中から聞こえる。そのものヤナーチェック作曲の「賢い女狐」に出てくる音形である。近づいたり遠のいたりとこれがまた騒がしい。前夜にはイナゴが部屋の中に飛んで入ってきていた。最近のニュースによれば欧州大陸は以前からすると千キロメートル南の気候と同じになっているとあった。ここからすれば丁度北イタリアの地中海沿岸のジェノヴァ辺りになるだろうか。

暑いからと言って涼しい室内に一日中座り込んでいると腰がやられる。このままでは病気になると思って、山登りコースの最初の急坂だけでも試しに走った。久しぶりに走ると勾配が少し緩く感じた。足取りは遅いかもしれないが、この条件下での試走としては満足だった。これで頂上への動機付けが整った。戻って来て体重を量ると75㎏を切っていて安心した。

車中のラディオは、前日のバイロイトでの記者会見の話しだった。初日の練習を二回しかしなかったことなど、指揮者のいい加減さの話しとその指揮者がプーティンの手下である問題点が言及される。同時にそれをフモーアとしていた。更にバイエルンの勲章をカタリーナ・ヴァークナーが得たことで近々の退陣は無いであろうという事と、話題となっている残券についての言い訳が支配人からなされた。それによると、不必要になった券を積極的に買い取ることで、ブラックマーケットに寄与しないようにしているという説明である。これは事実であり、実際に実質的に翌年の初日のものに交換して貰ったこともある。つまり今に始まったことではないのに、これを理由としているのはやはり真実ではないのだろう。基本的にはその価値が下がり不要になる入場券が増えているという事でしかないだろう。

そして来年の幕開けの指揮者となるインキネンについても若干触れて、バイエルンの放送局では2020年の新制作への関心に更に焦点を当てていた。要するに未知の指揮者ではないがあまり知られていない若いフィンランドの指揮者インキネンのプロフィールである。メルボルンでの「指輪」以上に東京での「指輪」ツィクルスがその顔になっていた。ザールブルッケン・カイザースラウテルン程度の放送管弦楽団の指揮者としての活動よりも訳の分からない東京での活躍の方がプロフィールになりやすいという事である。

そして最も意外だったことは、カタリーナが三人のブリュンヒルデについて、はっきりとその練習スケデュールの為だと言及していたことで、話しが通じないのは「慣れていないブリュンヒルデが長く準備できる」という説明だ。逆ではないか。これを纏めると三日間歌えるようなブリュンヒルデは居なかったという事になる。恐らくそれが事実だろうが、やはり若い演出家は何かを考えているに違いない。兎に角、ずぶの素人とまでは言わないが大江のように一年目で駄目になる可能性も高い。まさしく、大きな賭けと書かれるが、一体これで何が得られるか?ハイリターンが考え難い。

そして2021年に女性の指揮者が登場するらしい。その名前は公表されていない通常ならば活躍しているシモーネ・ヤングが挙がるところだが、恐らくヨアナ・マルヴィッツで間違いないだろう。話題性もあり、少なくともヤングよりも期待が大きい。

バイロイトからの中継を観ていて、シュレーダーが一番新しい奥さんと現れたので驚いた。それほど頻繁に訪問していない筈だが、チマチョゴリの奥さんをエスコートしていた。その手のことに関心が無いので初めてその韓国女性を見た。正式には五人目の奥さんらしい。



参照:
Digitalisierung ändert Alles!? 2017-09-08 | SNS・BLOG研究
州立歌劇場でアニメ鑑賞 2019-01-29 | 文化一般

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