Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

上から臨んで、下から仰ぎ見る

2010-05-24 | アウトドーア・環境
岩山の上まで上がった。高度差五百メートル近くあった。最初の三百メートルがガレていて歩き難くく、汗も掻いた。そこから鞍部へと湿った谷の詰まりのようなところを登り、岩壁の裏側の草原のようなところを再び岩壁の方へと戻ってきた。その辺りから、足元に気をつけるようにと、底知れ無い洞穴が開く石灰岩特有の場所を通過した。登ってきた高度だけ、岩壁基部まで深い。ケーヴィングをするとしてもかなりの深さになることが知れる。その洞穴から今度は地上へと流れる水が自然の炭酸水になっている。昨年はじめてケーヴィングらしきを体験したが、そこまで下へ深いとなると戻ってくるのも大変そうで、あまり入ってみたいとも思わない。特に山の中で下向きに穴が開いているようなところは、上から落ちるものも下に溜まっているだろう。自らも塵やその他と同じように落ちて行くのは嫌である。

フランスの仲間から面白い話を聞いた。姪が名古屋に行って日本語を勉強してきたと話していた。既にフランスに戻って仕事を探して居るようだが、日本滞在中に家族なども日本見物をしたようで、どうも上高地周辺も訪ねたようである。最近は、経済活動の重要さから中国学に人気があるとおもいきや圧倒的に日本学や日本語への興味が高まっていることを肌で感じている。一つには漫画の影響もあるのかも知れないが、中国への一般的関心がそのまま日本の文化的特殊性への門戸を開いているようである。中国への関心が急に萎えて、それが日本学へと向わせる構造も面白い。マコンの仲間には東京駐在をした息子の父親も居るが、我々の仲間に同じように横浜駐在をした友人を訪ねた人の弟も居た。いづれは、日本アルプスで独仏友好の集まりをしなければいけないと冗談も出るほどである。

参照:とても面白い文化的な繋がり 2010-05-02 | 文化一般

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2 コメント

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Unknown (うさ)
2010-05-24 21:07:27
こんにちは!
現地でのフランス語の実践はいかがでしたか?

それにしても。フランスへのご旅行の話が出た日にすぐ、反応すべきでした。
「おぉっ!マイナーなジュラ地方にいらしたのね!!!」と思ったものの。
例によって、米武将、ポリポリ。明日にでも、と思っていたのが間違いでした。
それから数日、諸事情に寄り、サイトに遊びに来ることすら出来ない中、ちゃんと更新されていて。
あぁ、待ってぇ~、私いろいろコメントしたかったのにぃ。

そ。
ジュラと聞いて、つい、いつも以上に敏感に反応したのは。
実は私が、パリの前に住んでいた地方の近く、なのです。
所謂、同じまとまり区画(?)。

社会化見学のヴィデオ、楽しくて数回再生しました(笑)。
しかし。街の名前すら知りませんでした。。。
やっぱりフランス田舎暮らしには車が必要だったんだなぁ、と反省です。

フランス人の中国への興味は、大多数が経済的な面。
日本へは、やっぱりご指摘の通り、黒澤映画から漫画に繋がり、純粋に文化的な興味です。
ある意味、経済的に日本は見捨てられているのか、と寂しい気持ちにもなりますけど、ね。

…ミシュランに、高尾山が3つ星のため、大抵のフランス人は行きたがります。
所謂「狭義の文化」だけでなく、自然好きなフランス人が日本独特の自然に興味を持って、友好関係が更に深まればいいな、と思っています。
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裸の日本文化面が覗き易くなっている (pfaelzerwein)
2010-05-25 15:01:48
フランス語の実践はヒアリングだけでしたね。かなり良い線に来たので、音声付のテキストブックを購入して続けます。ラジオ・映画等も文献と共に楽しみになって来ました。あと一年チョコチョコやればものになるでしょう。

行政区はすでのローヌアルプですから、ジュラ山地は結構長いですよね。用事がないと行かない場所ですよ。

なんか、田舎者と一緒に生活していて大丈夫かなと思います。

興味深いのは、そうした過去にも影響を与えた文化面を土台にして、経済やら社会面でも中国のあり方と日本のそれの差が詳しく観察出来るようになって来ていると思うのです。その辺りに、より裸の日本文化面が覗き易くなっている面があると思うのです。
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