新制作「蝶々さん」の舞台組み立ての映像が出ている。そこについている音合わせの序奏練習風景の写真も出ていた。
可也激しい演奏をしていて暴れている。今迄の初日でもその傾向があって、二回目は大人しく調整して、収録日に合わせるというのがいつものことだ。なるほど交響楽団の個性もあるのだが、若干その傾向はスカラ座での初日にもあった。ミュンヘンではそこは上手に収めて来ていた。
楽譜を初めて落とした。先にやっていたかどうか思い出せない程お勉強不足で、一週間しかない。音楽的には素材は絞られているようだが、途中で複雑になってもう一つ把握できない部分が出て来た。
抑々登場人物がSharpは分かってもButtが誰かと思ったらバタフライだった。Goroが誰かと思ったら女衒の様だ。独語では仲人となっているのでどういう人かと考えたが、15歳の娘がいるところが置屋なので、そう呼ばれるものだろう。叔父さんのヤクシデという名がよく分からない。どういう立場の人かは楽譜を見たぐらいではまだよく分からない。鈴木は女友達って書いてあるが、これも意味不明だ。匕首の下りも武家の父親が切腹を申し付けられての遺品のようなものとは知らなかった。
冗長な運びも感じられるのだが筋と細かな音楽の意味づけがもう一つ分からない。但し最期を暗示しているようなところは効果的になされている感じだ。
手元にはフレーニが歌ったシノポリ指揮の制作CD録音がある。上手なのだが上記の細かな意味が分からないというのはその演奏に表れていて、さてお勉強はどうしたものかと思う。何かとても小学生のようなところから始めているので間に合うだろうか。音楽的にはそれほど難しいとは思わないので、それが救いか。
プッチーニの創作過程において、イタリアの日本総領事の奥さんから川上貞奴やらに学んだとか書いてある。貞奴のことはボンの日本学の教授が専門的に論文を纏めているので、その節聞いたことがあるが、具体的にはあまり調べていなかった。旦那は彼の有名な桂文之助の弟子の川上音二郎である。おっぺけぺ節の音二郎だ。ミュンヘンのレジデンス劇場でも公演して大喝采を受けていた。
今回の演出家のダヴィッド・リヴァーモアは長く演出活動をしているようでザルツブルク音楽祭でもお馴染みらしい。オーストラリア生まれらしいがイタリア語で話しているのでそこから移住した家庭なのだろう。興味深いのはドイツで初めての仕事のようで、これまた不思議に感じる。それで「蝶々さん」も初めてだというから一体何をとなる。それでもいつも家庭で歌っていたという。
愛の夢を憧れを潰される、その慈しまなければいけない傷つきやすく壊れやすい愛。蝶々さんは誰からも守られない。その疑心は、愛が裏切られる時にも壊される時にも付き纏うと語る。
参照:
文化政策オッペケペー 2005-10-17 | 文化一般
蝶々さんから黄金へ 2025-04-05 | 文化一般
可也激しい演奏をしていて暴れている。今迄の初日でもその傾向があって、二回目は大人しく調整して、収録日に合わせるというのがいつものことだ。なるほど交響楽団の個性もあるのだが、若干その傾向はスカラ座での初日にもあった。ミュンヘンではそこは上手に収めて来ていた。
楽譜を初めて落とした。先にやっていたかどうか思い出せない程お勉強不足で、一週間しかない。音楽的には素材は絞られているようだが、途中で複雑になってもう一つ把握できない部分が出て来た。
抑々登場人物がSharpは分かってもButtが誰かと思ったらバタフライだった。Goroが誰かと思ったら女衒の様だ。独語では仲人となっているのでどういう人かと考えたが、15歳の娘がいるところが置屋なので、そう呼ばれるものだろう。叔父さんのヤクシデという名がよく分からない。どういう立場の人かは楽譜を見たぐらいではまだよく分からない。鈴木は女友達って書いてあるが、これも意味不明だ。匕首の下りも武家の父親が切腹を申し付けられての遺品のようなものとは知らなかった。
冗長な運びも感じられるのだが筋と細かな音楽の意味づけがもう一つ分からない。但し最期を暗示しているようなところは効果的になされている感じだ。
手元にはフレーニが歌ったシノポリ指揮の制作CD録音がある。上手なのだが上記の細かな意味が分からないというのはその演奏に表れていて、さてお勉強はどうしたものかと思う。何かとても小学生のようなところから始めているので間に合うだろうか。音楽的にはそれほど難しいとは思わないので、それが救いか。
プッチーニの創作過程において、イタリアの日本総領事の奥さんから川上貞奴やらに学んだとか書いてある。貞奴のことはボンの日本学の教授が専門的に論文を纏めているので、その節聞いたことがあるが、具体的にはあまり調べていなかった。旦那は彼の有名な桂文之助の弟子の川上音二郎である。おっぺけぺ節の音二郎だ。ミュンヘンのレジデンス劇場でも公演して大喝采を受けていた。
今回の演出家のダヴィッド・リヴァーモアは長く演出活動をしているようでザルツブルク音楽祭でもお馴染みらしい。オーストラリア生まれらしいがイタリア語で話しているのでそこから移住した家庭なのだろう。興味深いのはドイツで初めての仕事のようで、これまた不思議に感じる。それで「蝶々さん」も初めてだというから一体何をとなる。それでもいつも家庭で歌っていたという。
愛の夢を憧れを潰される、その慈しまなければいけない傷つきやすく壊れやすい愛。蝶々さんは誰からも守られない。その疑心は、愛が裏切られる時にも壊される時にも付き纏うと語る。
参照:
文化政策オッペケペー 2005-10-17 | 文化一般
蝶々さんから黄金へ 2025-04-05 | 文化一般