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Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

「私のこと考えてくれて」

2019-02-25 | 
三月のベルリナーフィルハーモニカーの放送予定が出ている。シェーンベルクの協奏曲のプログラムで場合によっては大きな話題になるに違いない。先ずは3月7日(木)初日にラディオ生放送である。金曜日を空けて再び最終日の土曜日に今度はDCHで放映となる。ラディオ放送があるので無理して生で見る必要はないのだが、アップロードされる時期などが確実でないと資料にならないことがある。やはり一週間券をそこで購入しよう。その一週間前のメータ指揮コンサートはその次の週ぐらいにアップされるだろうか。そろそろ復活祭の準備である。ベートーヴェンも考え直し、後期の作品群へと同時に目を向けさせてくれるのも指揮者のキリル・ペトレンコのお蔭だ。

ペトレンコの場合、それをプロジェクトとして差し出すことは無いのだが、オペラも含めて絶えず関心の矛先が明確にあって、私のように並行してお勉強するものには僅かばかりでもその環境に触れることが出来る。嘗て小澤征爾がどこかでオペラを取り上げる前に態々日本語で日本で上演していたのとは一寸違うプロセスだ。とても音楽芸術的に核心を垣間見ることになる。しかしそこに夏のプログラムのルル組曲がどのように係ってくるかはまだ分からない。またトリノで指揮する「英雄の生涯」はこのところのロート指揮のそれやユロウスキー指揮の「アルペン交響曲」のように明らかにリヒャルト・シュトラウスの作品が今漸くやっと本格的に理解されるようになってきた。ユロウスキー指揮の演奏は残念ながら中断されてしまったが、頂上前まででも多くの示唆を与えるもので、指揮者が語っていた本来のニッツェ交響曲的様相は確認できた。時間が空いた時にもう一度の放送までに楽譜を片手に詳しく検証するに値する演奏だった。

ブロムシュッテット指揮のクリーヴランドでの演奏会ライヴを録音した。なぜかスコットランド交響曲のコーダで落ちてしまっていた。余分な繰り返してもしたのだろうか?それは冗談として、その前のメトからの「ファルスタッフ」も録音失敗したので注意していたが原因は分からない。そこでロールデビューするゴルダ・シュルツ嬢は私のことを覚えてくれていたようで、寝起きに一言呉れた。どういう関係にしても「私のこと考えてくれてありがとう」と若い女性に書かれると内心穏やかではいられなくなる。スケベ心で男は皆、「俺に気があるのかな」とかいい加減なことを考えるのだ。なにも舞台で目線を貰う必要などは無い。

結構彼女のこと呟いているのだが普通のあの年代の女性として、おっさんらしきが書いたものなどには興味が無い。それでも昨年彼女が出演していたBRクラシックの番組に呟いて、ホストのノイホッフ氏が反応したことがある。あれは彼女にとっては記憶に残るに十分だったと思う。やはりファンがいて番組に反応するというのは鼻が高く、局にも大きな顔をできる。その二週間後ぐらいに今度はロート氏が出ると呟いていたが、私は放置しておいた。実際番組も聞かなかった。理由はハッキリしていて、ロート氏のドイツ語ならあまり聞いて楽しいとは思わなかったり、一部で囁かれるように「出来る係長のオヤジ」には興味が無い。そもそも人の関心を引こうとしてSNS活動をしていない。兎に角贔屓目なしに彼女の出た番組は良かった。

そのようなことで私が放送を録音して何かに気が付けばコメントするべきだと思っていたのだ。そして何かを書き込む限りは、私の沽券もあり、彼女に為になることを書かなければいけなかった ― また来週二度目のチャンスがありそうだ。しかしそこまでいくとSNS活動も無料の範囲を超える。それでなくても「所属タレント」を多く抱えると彼ら彼女らを追うだけで大変なのだ。それはフィンレー氏やロート氏のように頻繁に反応してくるのは当然で、ペトレンコは隠れているだけで、とても大きなヴォランティア活動になっている。それも私などのように業界の動きが分かっていると、何が不足して何が効果があるか分かっているので無料でこうした人が助けてくれればタレントはとても助かる。所謂ファンクラブのお遊びや自己満足とは異なるところなのである。

それにしてもSNS活動は顔が見えないだけで、場合によっては結構な影響がある。一寸何かが変わったかなと思うのは、ザルツブルク復活祭への書き込みで、あれは結構業界では話題になっているのではないかと思う。初めは一般の反応が大きいかと思ったが誰も興味を以って独英の二面のサイトを見ていない。二か月経過時点で英語サイト700回で独語サイト1400回超え程度である。ざっと見積もって数百人が新演出の「マイスタージンガー」に興味を持ったぐらいである。そして三分の一ぐらいは業界人ではなかろうかと思う。ティーレマン本人の目にも入っただろう。勿論次期の支配人バッハラーも見ている。話題にならない筈がない。匿名とは言いながら、不都合なことも増えるのであまり旗色を明白にしたくはないのだが致し方が無い。



参照:
「ラインの黄金」のお勉強 2018-01-11 | 文化一般
大蝦米とは何のこと? 2018-06-05 | 雑感
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