Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

汽車をじっくり見た

2016-08-16 | テクニック
玄関への階段の壁が剥がれていた。そこで修理となる。車検に出かけようとすると、親爺が近寄って来て、工具のために電源が欲しいという。左官屋の親爺の顔を見て親近感を感じた。その笑顔が全く指揮者キリル・ペトレンコの人懐っこいあれだった。アクセントは完全に東欧で、雰囲気からするとロシア系もしくはウクライナ系と推測した。ポーランド人との違いはと考えると、ポーランド人の方がなんとなく大仰なところがある。カトリック系の特徴とは別な素朴な感じのあれである。それがこの親爺はその大仰さが無い。それでも旧教徒的な立ち振る舞いもある。ユダヤ系とまでは思わなかったが、確かにウクライナ人にも近いかもしれない。兎に角、こちらが自然と親近感を持つと向こうも余計に親し気になる。天才指揮者のような小柄でも、黒髪系でも、それほど鷲鼻が目立つわけでもないが、似ているのだ。出かける前から一寸嬉しくなった。

一時間半の車検の間、近くの労働技術館の野外展示の汽車をじっくり見た。二回目だが、塗装などが新たに、より見やすくなっていて、興味が尽きない。一つ一つのパーツがなぜこのようになっているのだろうと考えると尽きないのだ。一度も鉄道ファンになったことはない。一度も本格的な蒸気機関車に乗ったこともなく、精々全面電化された後も引き込み線の停車場で貨物車を前後に動かしていたのを覚えているぐらいだ。少なくとも同級生達の様にそこまで関心を持つ事はなかった。

今回の一番の印象は、その蒸気機関車が1933年まで現役であったという事で、これだけごつい機械が時速162kmで走っていたと思うと恐ろしい。ブレーキシステムや圧系などを見ても驚かされる。百年前には人類の文明というのはこうしたものだったと思うと、感慨深いのだ。既に核物理などが盛んに実用面でも研究されていたかと思うと、蒸気機関車の意味合いが更に深まる。勿論燃料の石炭を有効に使うという事情はあったのだろうが、隔世の感がある。そのように丹念に見ていると一時間ほどは直ぐに過ぎ去ってしまった。

USB延長ケーブル購入のため、送料無料の最低額に合わせてネットショッピングをしていると、最終的に予定とは違うものを発注した。なによりも長さが変わってしまった。現在使っているものが3mと中途半端な長さになっているので、延長を2mにする心算だったが、なにも無理して長いものに中途半端に延長することなく、短いものに長めに延長する方が今後も安心して使いやすいと思ったからだ。要するに標準長が3mでは長過ぎて使い切れないので、1.8mに短くして、延長を3mにした。もしこれで問題なく使えたならば、最大6mまで延ばせて使えるかどうかを実験も可能だ。つまり組み合わせとしては、1.8、3、4.8、6mと全部使うことが出来るかどうか、その差が視聴覚上顕著に出るのか出ないのかを実験すればよい。上手くいけばソファーで仕事しながらもPCオーディオを流せるようになる。

それはそれで良いのだが、仕事のためのモニターも新調しなければいけないかもしれない。最大の理由は、デジタル入力のモニターが無いので、大変使い勝手が悪くなってきていることである。本来ならば今年から始めた夏季のノートブック利用も早めにドッキングステーション化するべきだったのだが、気がつくのが遅すぎた。それでも今後マイクロコムピューターのラズベリーなども使っていきたいので、少なくともセットアップには必要になる。誰かの家に出かけてか、どこかでやって来ても良いのかもしれないが、そろそろ替え時だと思っている。調べると現在使用中のモニターは2001年購入で、アナログ入力だけだ。これでは時代遅れも甚だしく、どうしようもない。



参照:
商品テストの相対的価値 2013-05-16 | 雑感
脅迫観念一杯の列車旅 2007-11-17 | 雑感
コメント
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