フェッセンハイムの原発が止まる。あと二年で40年を迎えようとするフランスで稼働中の最も古い加圧水型原発である。フランス政府は老朽化に拘わらず更に稼働させようとしたが、地元民や国境沿いのドイツ市民が激しく反対運動をして、ドイツ側からも異議が唱えられたために廃炉が決まるようだ。
これでまた一つ汚染塗れになる危険性が小さくなる。床屋で手に取った雑誌シュテルンはフクシマの記事とトラムプへの支持アンケートを載せていた。そこには福島市内で除染のために出来た個人の庭や果実園に積んである除染物を見ながら生活している様子が写真で捉えられている。日本の人は、関電の高浜原発など40年を超えた老朽化が進んだ原発の再稼働をどのように考えているのだろう。知識が無くてもフランスの最も老朽化の進んだ原子炉と、関電の原子炉とどちらの方が安全かぐらいは直感で分かるだろう。
フクシマの事故を受けて、何が起こってもコア―キャッチャーで汚染を拡散させないことをサルコジ大統領が義務付けて、ストレステストが行われた核先進国と、活断層の上に古い原子炉が犇めく核後進国の日本ではその安全度が全く異なることぐらいは誰にでも分かる。そして事故が起きたときの対応も何万人もの核防御の専門家が居て、いざとなれば核対策の国軍が出動するような国とは比較が出来ない ― ドイツ連邦共和国でさえフクシマ時に核対策装甲車隊の提供を申し出たのだった。
もしこれで福島第一の一号機のような古い原発が事故を起こせば世界の笑いものになるのは関電や当局ではなく、日本の被曝を余儀なくされる市民である。次々と再稼働されても首相府に突入する群衆もいない日本の市民である。まるでゲットーのユダヤ人のようだ。後世の人はどうしてあれだけの数のユダヤ人が整理整頓されえてガス室に送られたかが不思議でたまらないと考えただろうが、まさしく今日本でそうした状況が繰り返されているのである。
兎に角、国策としてプルトニウムを取集しながら古い原子炉を動かすことでその将来を解決しようとして、まるで金をケチって事故を起こしたようにしか思われない日本人。フランスは新しい原子炉が2018年に完成しないということで、オランド大統領、その環境大臣セゴレーヌ・ロワイヤルらが延長を言明していたのであった。
日本は、この辺りで潜在的核保持能力の再検討と日米安保条約の位置づけなど安全保障上重要な問題を議論するべき時に至っているに違いない。フクシマ禍に続く原発事故は思いのほか早く訪れそうな不安が高まっている。次回は西日本から関東へと広範な汚染が予想されるので、「最終作戦」となってしまう可能性が強い。
二か月ぶりに床屋に行った。前回が年末だったので、予定より遅くなったが、髪の長さはうなじ辺りが煩わしくなっただけで、それ以外はまだ寒いことであり問題はなかった。それでも短くするとサッパリして何とも気持ちが良い。散髪に行っているところが、男女兼用の美容院なので、最初の爺さんが終わる前に髪結い娘が婆さんのところに行って、母親が爺さんの後始末をしていた。娘の腕が良いので、素人のような母親には触らせたくなかったが、爺さんが終わって婆さんに飲み物を出すと戻って来た。娘一人で上手く店を回している。それも半ばに掛かると、後ろでティーエイジャーの客の声がする。その店で若い女の声を聞いたのは初めてなので驚いた。
参照:
福島禍に見舞われたら 2012-03-28 | アウトドーア・環境
年末になってスカッと 2015-12-31 | 歴史・時事
ふらふらしそうな感じ 2014-10-13 | 生活
これでまた一つ汚染塗れになる危険性が小さくなる。床屋で手に取った雑誌シュテルンはフクシマの記事とトラムプへの支持アンケートを載せていた。そこには福島市内で除染のために出来た個人の庭や果実園に積んである除染物を見ながら生活している様子が写真で捉えられている。日本の人は、関電の高浜原発など40年を超えた老朽化が進んだ原発の再稼働をどのように考えているのだろう。知識が無くてもフランスの最も老朽化の進んだ原子炉と、関電の原子炉とどちらの方が安全かぐらいは直感で分かるだろう。
フクシマの事故を受けて、何が起こってもコア―キャッチャーで汚染を拡散させないことをサルコジ大統領が義務付けて、ストレステストが行われた核先進国と、活断層の上に古い原子炉が犇めく核後進国の日本ではその安全度が全く異なることぐらいは誰にでも分かる。そして事故が起きたときの対応も何万人もの核防御の専門家が居て、いざとなれば核対策の国軍が出動するような国とは比較が出来ない ― ドイツ連邦共和国でさえフクシマ時に核対策装甲車隊の提供を申し出たのだった。
もしこれで福島第一の一号機のような古い原発が事故を起こせば世界の笑いものになるのは関電や当局ではなく、日本の被曝を余儀なくされる市民である。次々と再稼働されても首相府に突入する群衆もいない日本の市民である。まるでゲットーのユダヤ人のようだ。後世の人はどうしてあれだけの数のユダヤ人が整理整頓されえてガス室に送られたかが不思議でたまらないと考えただろうが、まさしく今日本でそうした状況が繰り返されているのである。
兎に角、国策としてプルトニウムを取集しながら古い原子炉を動かすことでその将来を解決しようとして、まるで金をケチって事故を起こしたようにしか思われない日本人。フランスは新しい原子炉が2018年に完成しないということで、オランド大統領、その環境大臣セゴレーヌ・ロワイヤルらが延長を言明していたのであった。
日本は、この辺りで潜在的核保持能力の再検討と日米安保条約の位置づけなど安全保障上重要な問題を議論するべき時に至っているに違いない。フクシマ禍に続く原発事故は思いのほか早く訪れそうな不安が高まっている。次回は西日本から関東へと広範な汚染が予想されるので、「最終作戦」となってしまう可能性が強い。
二か月ぶりに床屋に行った。前回が年末だったので、予定より遅くなったが、髪の長さはうなじ辺りが煩わしくなっただけで、それ以外はまだ寒いことであり問題はなかった。それでも短くするとサッパリして何とも気持ちが良い。散髪に行っているところが、男女兼用の美容院なので、最初の爺さんが終わる前に髪結い娘が婆さんのところに行って、母親が爺さんの後始末をしていた。娘の腕が良いので、素人のような母親には触らせたくなかったが、爺さんが終わって婆さんに飲み物を出すと戻って来た。娘一人で上手く店を回している。それも半ばに掛かると、後ろでティーエイジャーの客の声がする。その店で若い女の声を聞いたのは初めてなので驚いた。
参照:
福島禍に見舞われたら 2012-03-28 | アウトドーア・環境
年末になってスカッと 2015-12-31 | 歴史・時事
ふらふらしそうな感じ 2014-10-13 | 生活